「ってかさ!!
合宿の前日、休みなんだけど!
意味なくない?
練習時間増やすのが目的でしょ?」
「たしかにー!
ありえないよね!」
食事をしていると、
隣に座っていた女子高生5名の
テーブルから、
合宿に対する不満がきこえてきました。
合宿は練習時間を増やすことが
大切なはずなのに、
その前日に休んでどうするんだ、と
女子高生たちは顔を赤めています。
前日が休みになったことや、
合宿の目的は、
その部活や先生、
コーチによって考えが違うので、
何とも言えませんが、
その考えを共有できていないのは
ちょっと問題かもしれません。
僕らはついつい
「言わなくてもわかるでしょ」と
考えてしまいがち。
たしかに、
コミュニケーションの量と質を上げ、
阿吽の呼吸を生み出せるほど
素晴らしいことはありませんが、
そうした信頼関係を築く努力をせずに、
「言わなくてもわかるだろ?
自分で考えろ」
では、
ちょっと寂しいかもしれません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
情報共有がキチッとできていれば、
どんな組織でも間違いなく、
力を2倍も3倍も発揮できるのです。
ー塚本隆史(みずほ銀行頭取)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「寝食を共にすることで、
普段できない経験を一緒にしたい」
「家を離れ、自立した選手に
なるための一歩」
「大会前の調整」
など、
合宿にもいろんな目的がありますし、
前日を休みにする目的も
様々な理由がありますよね。
その理由をしっかりと
伝えてあげることが大切です。
また、
子どもたちに目的を聞いてみるのも
いいかもしれません。
「合宿が終わったときに
どうなっていたら最高?」
「合宿でどんな成長をしたい?」
その成長を助けるための合宿だよ。
でも、ちょっといつもよりハードだから
前日はしっかり休んできてね。
と伝えると、
彼女たちのような不満の声も
なかったかもしれません。
「なぜ、合宿に行くのだろう?」
子どもたち選手と一緒に
目的を改めて確認しましょう。