成長をうながす5秒の沈黙



子どもたち選手に質問をすることは、
授業やトレーニングで教えたり、
学んだりする上で
とても大切な要素です。

問いかけには、
・選手の思考力を伸ばす
・より高いレベルの思考を刺激する
・理解をはっきりさせる
・好奇心をかきたてる
・チャレンジ精神を生み出す
・新たな疑問、やる気を生み出す

など、
たくさんの利点があると
言われていますし、
質問の答えが
僕ら大人に子どもの「いま」を
教えてくれます。

ワールド・スタディーズの著者
サイモン・フィッシャーは、
教育の鍵は、知識よりもむしろ
問いかけることです。

教師は、子どもにどう問いかけたらよいかを
心得ていなくてはなりません。

「問いかけ」は、
情報がめまぐるしく移り変わる今日の世界では、
わたしたち教師が子どもたちに提供できる
最良のものと言えましょう。

と言っている通り、
僕ら指導者や大人が
意識して問う質問の質を変えれば、
練習やその場の空間は一気に変わっていきます。

質問を変える、
というシンプルな方法ですが、
練習や授業を楽しく、
学びがいのあるものに成長させてくれるのです。

問いかける。
子どもたち選手の答えを聴く。
選手の背中を押す。

とってもシンプルな方法。

けれど、
シンプルがゆえに、
奥深いこの方法は、
僕自身も含め、
多くの方がまずはじめに

同じ問題にぶつかってしまいます。

それは、
答えを待てない
ということ。

僕ら大人は沈黙がちょっと苦手。

ですので、
「質問したんだから早く答えて!」と
ついつい急いで答えを
聞きたくなるものです。

けれど、
この沈黙を待てるかどうか、
が子どもたちの成長において
とても大切です。

ある研究では、
待ち時間を3~5秒伸ばした実験をした結果、
「生徒がより多くの解答を
 考えだせた!」
「生徒たちの解答は
 より考え抜かれたものになった!」
「より多くの生徒が答えるようになった!」
「より生徒中心の授業になった!」
というような結果が得られたそうです。

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待つことで、
人は必ず成長する
-大山泰弘(利他のすすめ著者)
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「もっと上手くなるためには
 どのようにしたらいいだろう?」
「今日の練習が終わった時に、
 どうなっていたら最高?」
「今日の試合の学びは何だった?」

よい質問をし、
そして待つ。

子どもたちの成長を楽しむ、
待つ時間をつくりましょう。
成長を待つ時間をつくりましょう。

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