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「大切な試合で負けたあと、どんな言葉をかけてあげたらいいんですか?」
- 目標にしていた大切な大会で負けてしまったとき。
- 試合に出ることも叶わずに大会を終えたとき。
- 子ども自身のミスで試合に負けてしまったとき。
俯き、愕然とした表情をしている子どもに、
どんな言葉をかけたらいいのか頭を悩ませる方も多くいますが、
いくつかのポイントを整理することで、
よりお子さんに寄り添い、励ますことができます。
この記事では、
日本代表チームから地域で1勝を目指す選手まで、様々な子どもと関わっている僕が「負けてしまったあとの接し方」についてお伝えします。
本などでも紹介している内容ですので、
「負けてしまったあとにどのように接したら良いのだろう?」と悩んでいる方はぜひお読みください。
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内容まとめ
- 感情を一緒に味わおう
- 子どもが感じていることに意識を向ける
- 無理矢理、前向きにならなくていい
- お互いの考えを伝え合っておく
- アドバイスをやめる
- スポーツには必ず、勝者と敗者がいる
- 心の整理は、本人にしかできない
- ただ、そばにいる
感情を一緒に味わおう
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「顔を上げて!いつまでも下を向いてないで!」
すぐに頭に浮かぶのは、
「上を向こう」というメッセージではないでしょうか。
うつ病の研究では、うつ病になる人の特徴は、
いつも下を向いている人であることがわかっているそうです。
反対から考えると、
いつも上を向いていたら、
マイナス思考に陥りにくくなるそうです。
けれど、
「くやしい」といった感情もまた、
成長のエネルギーとなります。
自然と湧き起こるその感情と向き合わずして、
試合に負けた後すぐに
プラス思考に切り替えてしまうことは避けたいものです。
子どもが感じていることに意識を向ける
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コーチングの世界で「ペーシング」という考え方があります。
これは「相手のペースに自分を合わせる」というものです。
ペースとは「歩幅」
僕ら大人の「ペース」ではなく、
子どもたちの「ペース」に合わせる。
「同じ速さ、トーンで話す」
「相手の話を途中で遮らない」
「相手の言葉を繰り返す」
などを通じて、
選手が悲しんでいるのだったら、
無理矢理、前向きにするのではなく、
一緒に自分も悲しむ。
選手に安心感をもたせ、
緊張を和らげることが大切です。
無理矢理、前向きにならなくていい
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無理矢理に
- 「もっとポジティブにならなきゃ」
- 「もう泣いちゃダメ」
- 「前向きになろう」
と、頭で切り替えようとしても、
身体はなかなか反応してくれません。
試合後の時間や、
せめてその日いっぱいは、
悔しさや悲しさをしっかりと味わう。
悔しくて目を背けたくなることもあります。
負けてしまった試合やミスを
思い出したくないかもしれません。
けれど、
「ポジティブにポジティブに!」と
ネガティブな感情に目を背けるのではなく、
しっかりと味わうことで、
悔しさや悲しさといった経験が、
次の行動のエネルギーに必ず変えてくれます。
お互いの考えを伝え合っておく
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安易な言葉掛けは
子どもたちの自尊心を傷つけてしまいます。
僕自身も、
過去にどんな言葉をかけたらいいかわからず、
「負けてしまったけれど、よくやったね」と声をかけたら、
「全然、よくなかったよ!」と怒られてしまったことがありました。
もし、
本当に効果的な言葉を知りたいのであれば、
「負ける前」に準備をしておくことが必要です。
「負けちゃうことってあるでしょ。
そんなとき、どう関わって欲しい?」
我が子の「こう関わって欲しい」という思いを
あらかじめ知っておけば、
僕のような「ひとりよがりな接し方」は少なくなるはずです。
ポイントとしては、
できるだけ「負け」に関係ないときに話をしておくこと。
そして、「こう関わってほしい」ということがわかっても、
いざその場が訪れると想定外のことがたくさん起こることを
頭に入れておくことです。
アドバイスをやめる
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アドバイスは、
アドバイスされる側に「受け入れる姿勢」があって
はじめて効果を発揮します。
「どうしたらもっとうまくなれるか教えて欲しい!」
ピアノでもサッカーでも書道でも、
「アドバイスをして欲しい」という姿勢があることが大前提です。
あなたが何かビジネスをしていたとして、
「もっとお客様にあった方が良い」
「SNSを活用すべきだ」
「広告に投資した方が良い」
と頭ごなしに言われても、
「いや、別にあなたから言われたくないし、
そもそもアドバイスを求めてません」
と、反対に気分が悪くなるかもしれません。
スポーツには必ず、勝者と敗者がいる
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そして、整理しておきたいことは、
「スポーツは勝ち負け決まるもの」ということです。
勝った選手がいるということは負けた選手がいます。
全国大会で優勝できるのは1つだけ。
3000チームが参加していたとしたら、
「1チームの勝者」と「2999チームの敗者」です。
そして、
どんなに素晴らしいパフォーマンスだったとしても、
相手選手がそのパフォーマンスを上回ったら、
負けてしまうことがある、ということです。
心の整理は、本人にしかできない
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本当の意味での心の整理は、
誰かにしてもらうものではなく自分自身にしかできません。
けれど、
心の整理のサポートをすることはできます。
そのためにできることは、
「話を聞く」こと。
「どうだった?」と話を切り出し、
- 「そうか、そんなことを考えていたんだね」
- 「いまはどんなことを考えてる?」
- 「このあと、どうしたい?」
子どもの話を途中で遮らず、
ペースを合わせ、
沈黙をも尊重しながら、
話を聞くことです。
ただ、そばにいる
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「話も聞いても何も返ってこない」
そんなときは、
ただそばにいる、だけでも良いかもしれません。
気にかけてくれている、
と子どもたちは安心して、
自分と向き合うこときっかけとなるかもしれません。
今回は「試合で負けてしまった後にどんな言葉をかけたらいいのか?」についてお伝えしました。負けてしまったあとの接し方はもちろん重要ですが、普段の関わり方もとても大切です。
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