西村 和也さん(ジュニアサッカーコーチ)
鳥取のハワイ(羽合)にて小学生を対象にコーチをつとめる。子どもたちが成長するためにできることは何か?と考えた末に、しつもんメンタルトレーニングと出会い、チームに導入。休部寸前だったチームは保護者・指導者一丸となり鳥取県中部地区一の人数に回復する。 ▶facebookはこちら
羽合・泊サッカースポーツ少年団コーチ
鳥取県中部ジュニアサッカー連合会4種技術委員
勇気をくれた「後悔しない選択」

藤代 普段はどんな活動をしていますか?
西村 普段はスポーツ少年団のコーチとして、普通に活動しています(笑)
藤代 かたいね(笑)何年目くらいですか?
西村 何年目だろう。たぶん6年とかそれくらいしかやってないかな。
藤代 なるほど。その中で、しつもんメンタルトレーニングと出会ったきっかけは何だったの?
西村 どこでみたんだろう(笑)一番初めはFacebookかなぁ。後はサカイク。そこからメルマガ登録したんだったかなぁ。
藤代 当時は、課題に感じていたことや実現したいことがあったの?
西村 特に指導に対してこだわりはなかったかな。過去に自分も少しサッカーやっとたしくらいの(笑)
藤代 コーチをはじめたきっかけは何だっけ?子どもだっけ?
西村 いや違う。いまのスポーツ少年団出身で、街でたまたま監督と会ったの。
藤代 おー、そのときに「やってくれないか?」と頼まれたの?
西村 そうそう。「手伝いにこんか?って」いいよー面白そうだしって。
藤代 おーいいねっ(笑)かるい!!最初は監督さんとのきっかけがあって、気軽に参加したところ、もうちょっと自分らしくやりたいという思いが出てきたのが、しつもんメンタルトレーニングと出会った背景だったのかな?当時はどんな風に指導してたの?
西村 当時は、監督もだいぶ怒る人で、たぶん同じような感じだったんだと思う。自分もそう教わってきたしね。
藤代 なるほど。
西村 サッカーってライセンスがあるじゃん?1つ取得して、その上も取得していく課程で、指導に対してこだわりもなかったから、他にいいのないかなぁーって探していたのだと思う。
藤代 おもしろい。実践してみて何か変化はあった?
西村 変化あったでしょー(笑)自分がチャレンジするようになったかな。
藤代 おーチャレンジ。それはどんなときに感じたの?
西村 チームとは別に、トレセンコーチ(地域選抜/トレーニングセンター)として活動しているんだけど、そこに行くにこともけっこう勇気が必要だったと思う。実績も経験も充実しているコーチの方ばかりのところにいって「自分もやりたいです!」と伝えるのは勇気が必要。
藤代 うんうん、たしかに。
西村 「勉強してみたいです」ってあそこに行くのは、ぼくには勇気がいることだったんだよね。
藤代 今思えば、どうしてそれができたと思う?
西村 うーん、単純に指導をより上手くなりたいって感じたこともあったかな。
藤代 うんうん。どこから「チャレンジしたい」という気持ちが湧いてきたんだろうね。
西村 むずかしいな。なんだろ(笑)たぶん、ふじしー(藤代圭一のニックネーム)やしつもんメンタルトレーニングの仲間と会ってからだと思うなぁ。ふじしーと会うまでは本当に何もしてなくて、インストラクター養成講座のために東京に行くことは、当時の自分にとっては、けっこう凄いことだった。勇気が必要だったんだよ。でも、東京に行ったら凄い良くて、今度はトレーナー養成講座に参加した。こっちも勇気が必要だったなぁ。お金も払わないといけんし(笑)
藤代 そうだね(笑)
西村 そうした経緯あって「行動すれば変化がある」じゃないけど、「後悔」したくないんかな。
藤代 あーなるほど。全国にいる仲間と会ったり、一緒に考えたりしていく中で、「後悔をしたくない」という思いが湧いてきて、その決断の1つが「トレセンコーチに挑戦してみる」って感じだったんだ。
西村 うんうん。
6人だった少年団が「56人」に!!

藤代 いいね。なるほどな。後悔をしない生き方をしたい。チームにはどんな変化があった?当初は子どもたちは何人、在籍していたんだっけ?
西村 一番少ない時は6人だったかな。
藤代 全学年で?
西村 そうそう(笑)
藤代 全学年で6人ってことは、単純に言ったら1学年、平均1人だよね(笑)
西村 そう1学年1人(笑)
藤代 学校だったら、他の学校と統合するイメージだね(笑)
西村 そうそう(笑)その通りで、子どもたちは試合の時には違うチームに頼んで入れてもらってたんだよ。
藤代 それが、いまは何人になったの?
西村 56人!!
藤代 50人も増えた!!すごい!
西村 鳥取県中部で、いま1番多いチームになったんだよ。
藤代 すごいなぁーー!人数が増えて、子どもたちは楽しそう?
西村 人数がおるだけでも楽しいんだろうね。単純に自分たちだけでも、試合に出られるしね。普段の練習でも8対8の試合ができる。
藤代 そうだよねぇ。50人も増えるってすごいなぁ。子どもたちに対して、どんな接し方を大切にしてるの?
西村 そんなに変わってないと思うんだけど、トレセンに行ったこともあって、サッカーというスポーツをより楽しんでほしいと思って接しているかなぁ。
藤代 おー。それは、どうして?
西村 トレセンに参加して、自分自身もサッカーのことをより知ることができて、とっても楽しい。面白くて、上手くなりたい気持ちが湧いてくる。だから、子どもたちにも、サッカーというスポーツをもっと知ってもらえたら、より楽しくなるんじゃないかと思ってる。
藤代 なるほどね。
西村 でも、彼らにとって、難しいことを教えちゃってるかもという思いもあって。そこはバランスを取るようにしたい。ぼくたち指導者が求めたり、伝えているサッカーが難しくて、子どもが辞めちゃう現実がまわりにもたくさんある。それは少し怖いかな。
藤代 子どもたちには、どうなってほしいとかあるの?
西村 単純かもしれないけど、大人になってもサッカーが好きであってほしい。
藤代 どんな要素があると、子どもたちは「好き」なんだろうね。
西村 んーーーー。どんな要素?
藤代 「好き」には色々あって、純粋に「サッカーをすることが好き」という子もいれば、「成長を感じられるから好き」という子もいるし、「将来サッカー選手になれるから好き」という子もいる。自分のチームが「どんな子どもたちの役に立つチームなのか?」という問いの答えがはっきりしていると、チームとしての軸ができると思うんだよね。人数が多くなったときによくある課題のひとつは「みんなを喜ばせたいと思いはじめること」もちろんそれって自然なことなんだけれど、チームとしての軸がブレはじめる。すると、誰も喜ばせることができなくなると僕は感じてて。そのへんはどうかな?
西村 なるほどー、むずかしいなぁ(笑)
「大切にしたいこと」をチーム全員で対話する

藤代 (笑)でも、人数が増えるっていうことは、指導に共感してくれている人や、サッカーを楽しんでいる子どもたちがたくさんいるってことだよね。指導者同士でコンセプトや大切にしたいことを話し合っているの?
西村 そうだね、話したりするね。
藤代 どんなことを話すの?
西村 「どんなところを目指すか」「どんなサッカーをしたいか」とか。今日もこれから保護者のお父さんが家に来て話をする予定だよ。あとは、地域の新聞に、しつもんメンタルトレーニングを明らかに真似しているでしょっていう記事が載ってる(笑)これは、お父さんたちが記事を書いてくれたんだけれど「これでいいですか?」と届いた原稿がそのままだったんだよね(笑)

藤代 なるほど(笑)ていうことは、お父さんたちにも、考え方が浸透しているのかな?
西村 凄い浸透してる!!
藤代 おーすごいね!どのように浸透したの?
西村 「しつもんメンタルトレーニング」の話をみんなにしたからかな。こんなことを学んできましたって。この前の金曜日にも「子どものやる気を引き出すしつもんメンタルトレーニング」をやったんだよね。
藤代 チームの保護者のみなさんに?
西村 そうそう。
藤代 保護者のみなさんに伝えていくうちに、目指したいところとか、考え方がだんだん近くなっていった感じなのかな?
西村 そうそう!「それって凄く大事だよねっ!」って共感してくれたり。
藤代 なるほどなぁ。保護者のみなさんも共感してくれて、結果、チームの人数もだんだん増えてきたと。
西村 そうそう。それもあるし、他の方を誘いやすいのもあるのかもしれんよね。サッカーの技術だけではなくて、しつもんメンタルトレーニングを取り入れていることで伝えやすいのかもしれない。
藤代 今後は、どんなことをしていくの?
西村 人数を減らしたくないよね(笑)
藤代 どうしてどうして?(笑)
西村 大変だもん、人数少ないと(笑)多いのも大変だけど、少ないのはもっと大変。
藤代 大変だから少なくしたくないの?
西村 んー、子どもたちのために少なくしたくないかな。
藤代 子どもたちが、たくさん試合ができることや友達をたくさんつくれることを望んでいる感じかな?
西村 うん、そうだね!
藤代 そのために、取り組みたいことはある?
西村 んーー。いまは凄く雰囲気が良くて、お父さんたちとも凄く仲が良いんだよね。
藤代 いままで取り組んで来たことを、継続して続けていきたいって感じかな?
西村 うんうん。
藤代 いいね。他に言い残したことや伝え残したことはありますか?
西村 んーーー。伝え残したことは雑談になっちゃいそうなので(笑)
藤代 OK!!じゃあインタビューはここまでにしよう(笑)ありがとうございました!
