
名古屋市の名東区。
僕が生まれ育った場所には
サッカー日本代表でも活躍した
僕にとって憧れの人が住んでいました。
その人は、
たまたま僕の友達のマンションの上の階に住んでいて、
小さい頃は何度か一緒にお話ししたり、
サイン入りの小さなカレンダーをいただいたことを
いまでも鮮明に覚えています。
その人がいたからこそ、
「サッカー頑張ろう」とやる気が沸き、
「こんな人になりたい」と強く思いました。
10年以上が経ち、
その憧れの人と、
東京のある勉強会でたまたま
ご一緒する機会があったのです。
「これでもか」というくらい
僕の心は踊り、大興奮です。
小さい頃に憧れた人が
自分のとなりにいるんですから。
小さい頃は、
テレビやスタジアムで見た豪快なシュートや
姿勢の良いヘディングシュートをマネしていました。
マネしているだけなのに
その選手に近づいたような、高揚感を感じてもいたんです。
子どもたち選手にも憧れの選手を聞き、
その選手のプレーをマネしてもらうことがよくあります。
けれど、
それと同時に、
「プレー以外のこともマネしてね」と伝えています。
憧れの選手は
「どんな表情でプレーしてる?」
「どんな言葉を使ってる?」
「どんなことを考えてる?」
「試合の前はどんな時間をつくってる?」
「どんなことを感じてる?」
「どんなものが見えてる?」
「どんな習慣を大切にしてる?」
「どんな食べ物を食べてる?」
「どんなことを考えて トレーニングしているかな?」
目に見えるものから、
目に見えないものまで。
憧れの選手を
徹底的にマネすることで見えてくるものがあります。
「自分もこういう人になりたい」という人を探して、
その人から学ぶようにするのです。
なぜ憧れの人から学ぶのが良いかというと、
まずは知的好奇心のスイッチが入りやすいこと。
そして、目標とする像が具体的なので、
自分が努力すべき内容も明確になるからです。
ー陰山英男
憧れの選手をマネすることで、
いまの自分にはなかった視点を手に入れることができます。
そして、
それと同時に、
憧れの選手をマネすることで
子どもたちは自分を客観的に観察し、
自分らしさを見つけるヒントを手に入れることができます。
子どもたち選手と一緒に
憧れの選手をマネし、自分らしさを再認識しましょう。