
「ついついイライラして、
ラフプレーをしちゃうんです」
僕ら大人もそうですが、
子どもたち選手も最大限の力を発揮するために、
感情をコントロールする力が求められます。
「心はホットに。頭はクールに。」
と、昔から言われるように、感情を剥き出しにしてイライラしたり、
落ち込んでいたままでは、素晴らしいプレーを生み出すことはできません。
けれど、そんな自分に対して
「イライラするな!」
「もっと冷静に!」
「いつまでも落ち込むな!」
と、心の中で叫んでも、
感情を切り替えることはなかなか難しいかもしれませんし、
無理矢理に「感情を変えよう変えよう」としている間は、
その感情にとらわれてしまっています。
ですので、
まず大切にしたいのは、自分の感情に気づくこと。
「いま、ぼくはイライラしている」
「落ち込んでいるんだ」
という感情に気づくことが大切です。
そして、もう1つのポイントは、
感情を変えるのではなく身体を変えること。
感情は英語で「emotion」と書きます。
身体の動きは英語で「motion」
「emotion」を変えたければ
まずは先に「motion」を変えること。
落ち込んでいるのであれば、
顔を上げ、背筋を伸ばしてみる。
そうすることで自然と前向きに、
次のプレーに意識を向けることができます。
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感情が人の運命を
大きく左右していることに気づきなさい。
感情のコントロールができる人が
人間関係の勝利者です。
ージョセフ・マーフィー
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感情をコントロールする練習は
普段のトレーニング以外の時間を
使って、磨くことができます。
いまどんなことを感じているのか
自分の感情を辿ってみる。
うれしいのか、
かなしいのか、
怒っているのか、
笑っているのか。
まずはその感情に気づくこと。
そして、もし、その感情をコントロールしたいのであれば、
感情を変えるのではなく、身体の動きを意識して変えてみましょう。
俯ききがちだった姿勢を正してみる。
浅く速い呼吸から、ゆったりとした呼吸へうつす。
目に見えず自分でコントロールするのが
むずかしい「心」と向き合う前に、
まずは自分で意識して変えることのできる
「姿勢」や「呼吸」を調整していくことで、
自然とプレーに意識を向けることができます。
子どもたちと一緒に、
感情を切り替える練習をする
時間を作りましょう。