マイナス思考の良いところは何だろう?

0063

「ノると猪突猛進というか、
 前しか見えなくなってしまう。
 けれど、
 その後、点を取られると
 一転して沈黙しちゃうんです。」

ポジティブとネガティブ。
プラス思考とマイナス思考。
前向きと後ろ向き。

僕ら大人は、
どうしても前向きに考えることだけを
取り上げられてしまいがち。

けれど、
大切なことは、

プラス思考が良くて、
マイナス思考が悪い、
ということではなく、
目的を忘れないこと。

目的は、
試合で勝つために、
自分の実力を最大限に発揮すること。

それを踏まえた上で、
自分の思考や行動を
選択することが望ましいですよね。

子どもたち選手の中にも
自然に前向きに捉えることが
できる選手もいれば、
後ろ向きな考えを持つ選手もいます。

確かに、
残り時間10分で負けている、
というような試合展開で、

「まだ、大丈夫!!取り返せる!」
と、前向きに考えられるのと、

「もうだめだ。負けちゃうかも」
と、後ろ向きに考えるのでは、

その後の
得られる結果は変わりそうです。

けれど、
前向きな選手ばかり集まったチームだと、
後ろ向きに考える選手を突き放し、

「なんとかなる!」
「大丈夫大丈夫!!」
「考えすぎだよ!」

と、
具体的な方法を考えることを
放棄してしまいます。

具体的な方法や
アイデアを考えるために
必要になるのが、
後ろ向きな思考を持つ選手。

「もしかしたら負けるかも…?」
「不安で緊張する…」
「失敗しないためにどうしよう」

こうした考えを持つ選手が
いてくれるおかげで、

「どうしたら勝てるかな?
 もっとちゃんと考えてみよう!」

「どこが不安に感じる?
 その不安をみんなで取り除こう!」

という対話が
チーム内で生まれます。

悩みに負けてしまわず、
自分なりの新しい見方、
解釈を見出して、その悩みを
乗り越えていくことが大切である。
ー松下幸之助

素晴らしい魅力的な試合をするために
チーム全体で乗り越えていくことで、

さらに
素晴らしいチームにつながります。

前向きに考えることが良い、
後ろ向きはダメ、

ではなく、

自分たちで
思考を選択できる選手を育てましょう。

 

>>> ブログの記事をダウンロードできます(PDF)

ぜひあなたのSNSでシェアしてください!