あなたも親やまわりの大人から「もうやめなさい」と言われたにもかかわらず、何かに心を奪われ、ほかのことをまるで考えられなくなったことがあるはずです。
日が暮れても、ボールを追いかけ続けたこと。どろんこになって、昆虫を探し続けたこと。寝ることも忘れて、本の物語に惹きつけられたこと。
心を奪われ、ほかのことを考えられない状態のことを「夢中」といいます。そして、夢中の扉を開くカギこそが「好奇心」なのです。
(『「しつもん」で夢中をつくる! 』 藤代圭一 はじめに より抜粋)
この本は、藤代圭一さん(ふじしー)が書いた 4冊目の本で 4月に発売されてます。
GW中、一時は売り切れになるほどだったとか。さすがです!
発売されてから少し経ってしまいましたが、僕が書いたAmazonレビューが掲載されたこともあり、このタイミングでその本に書いてあることから 感じたり気づいたことを書いてみます。

僕も 子どもの頃、 友達と近くの広場や山、田んぼ などで 夢中になって遊んでいて、夜暗くなってからもなかなか帰らずに、何度か家に入れてもらえず泣いてた記憶がある(笑)
隣りに住む友だちに誘われて、家族と一緒に西武球場に行って、ブルペンでボールを投げるピッチャーのシュッ!という音や ほとばしる汗などを目の前で見た興奮や、1つのボールの動きに人々が一喜一憂し、応援歌や声援で 球場全体が一体となって盛り上がるその雰囲気を味わってからスポーツが好きになった。
それからプロ野球選手(主に西武ライオンズ)の投げ方とか打ち方とか真似して スポーツ少年団や近所の子達と野球やったりもした。また再び何度も球場に行って応援団に混じって応援もした。それから今でも野球を見続けて、夢や勇気・感動をもらっている。
ある時テレビで観た全日本の熊田選手や川合選手を見てカッコイイ!と興味を持って中学に入ってからバレーを始めた。当時 背の順も1番後ろのほうだったり、なわとび や跳び箱で体育の授業で一番最後まで残っていた経験などから跳ぶことにも自信もついていたのかも。
夜暗くなってからも外でボールさわったり、自家製でネットを張ってもらったりして サーブやスパイク練習などをしてた。
家の中でもここまで届け!とジャンプの練習したりしてたら、バスケットゴールを両手で掴めるほどのジャンプ力が身についた。
それから、関東大会や全国大会なども経験したりして、実業団や指導者を経て、今もソフトバレーやキッズ教室などでバレーボールをやっている。
まさかその頃には、この後 30年もバレーを続けてるとは思ってなかったと思う。

そういえば、僕が子どもだった頃を思い出すと、家の中には あいうえお や アルファベットの表や、日本・世界地図 とかがそこらじゅうに貼ってあったり、家が鉄工所を営んでいたこともあって小さい頃から いろんな道具や機械、モノを作る場面を直接 目にする機会があり、いろんな人達とのふれあいもあった。
それから時は経ち、仕事は道具や工作機械を使ったりして直接ものづくりに携わったり、皆さんの仕事をスムーズに進められるようにコンピュータを使ってのお手伝いをしたり、働きやすい環境にするために人と人をつなぐことをしていたり。
マンガは好きでコロコロコミックとかジャンプとかは読んでいたけど、時には 百科事典や辞典をずっと読んでる時もあった。たぶん、いろんなことを知るのが面白いと感じたんだろう。当時、学研の科学を購読していたりして いろんな実験とかをするのも楽しかった。読書感想文が苦手で本を読むのの苦手だったが、いつのまにか今はマンガよりも活字の本のほうがよく読んでいるから不思議だ。
よくよく考えてみると、両親は いろんなことにいつのまにか興味が沸くような工夫やしかけをしてくれていたような気もする。けっして裕福な家庭ではなかったけど、何かに興味を持ちやすいようにしてくれていたのかもしれない。
たしかに 僕が大人になり、家を離れ、孫が生まれてから ちょくちょく帰省した時にも、パズルだったりカルタだったり、頭を使うようなおもちゃとか買っておいてくれてたりしてた。
そんなわが家も振り返ってみると、子ども達が小さい頃は、いきなり双子でお父さんの手が必要だったせいもあってか、僕自身も読み聞かせとか、お絵描きとか、レゴブロックやプラレール etc、もしかしたらお父さんのほうが楽しんじゃってない?(笑)ってくらい 一緒になって遊んでいた。
外遊びもよくしていて 公園やら博物館やら科学館などは ほぼ毎週のように行っていたし、一緒に坂道ダッシュやランニングなどもしていた。僕自身が子ども時代は自営だったこともあり、あんまり出かけた記憶がなかったので、ホントよく出掛けたなーって感じだった。
妻がどこからか探してきて(幼稚園の頃からPTA会長など小中高でも役員をやってるからもある⁈)、たとえば 田植えから1年かけての米作りや、種まきから 1年かけてのそば作り体験などいろんなイベントにも参加。正直大変な思いはしたけど、食べ物の大切さを少しは学べた気がする。
会社の環境イベントで、家族で参加したビーチクリーンアップ(海岸清掃)&サンドクラフト(砂像作り)では スフィンクス像を作って、なんと最優秀賞をもらったのも、いい思い出。
3人ともが 運動会で選抜リレーの選手に選ばれたり、絵や標語などで市や県から表彰されてきたり、途中 子ども達は選手で 僕は指導者として バレーボールを全員がやっている時期も何年かあり、同じ体育館の空間に家族が揃うことがちょくちょくあったりした。

そんな先日、家族で庭でBBQをした時のこと。
「ホントは あんまり行きたくなかったのも中にはあったけど、いい思い出だよね」なんて話になった。
ここ何年かはそれぞれ学校やらバイトやらでなかなか全員揃う日はほとんど無かったから、コロナの時期だから 顔を合わせることも多くなった今だからこそ、聞けた話かもしれないなーなんて思ったりもした。
決してよいことばかりではないし、いやなこともあったりした様々な経験は きっと何かの自信や糧になっていると思いたい。
すごい才能があるかどうかはわからないけど、今は、美術 や 音楽(ギターやドラム)、ミュージカルなど、芸術に興味を持って習いに行ったり学んでいたりしているようなので、仕事にする云々は別として 小さい頃のちょっとしたことが これからの人生の何かにつながっていければうれしいかな、とも思う。
やりたいことがやれることって 当たり前のようで意外と難しい。
でも、やりたいことをやれることの楽しさや面白さを感じてもらえる環境や場づくりができていれば、きっと 1人1人が生きやすい世の中につながっていくのかも。
それがお互いにとっての 「幸せ」ということになるのかな。
たぶん、それぞれの あの頃「夢中」になっていた時の「好奇心」は きっと 今に つながってる気もする。
『好奇心というのは道草でもあるわけです。
確かに時間の無駄ですが、必ず自分の糧になる。』 (手塚治虫)
なんだか今につながっているルーツを知れた気がして、このきっかけに感謝です!
みなさんも よかったら この本、手に取って 読んでみてください!
著者 藤代圭一 さん
「しつもん」で夢中をつくる! 20.4/30発売
https://www.amazon.co.jp//dp/4845116359/
「あなたが夢中になっていたことは何ですか?」