「自分を満たすことで、もっと優しい世の中に」上村和弘さんインタビュー

上村 和弘さん(しつもんメンタルトレーニングトレーナー)

ITエンジニアとして働きながら、少年サッカーコーチやPTAなど、地域コミュニティに関わる。子どもたちへの指導では「教えないコーチ」を自負し、楽しむこと・人間力向上を大切にしている。PTAでは、学校→区→市へと活動範囲を広げ、しつもんメンタルトレーニングの10ヶ条をベースに一人ひとりが自分らしくあることの大切さを実践している。

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PTAを「3つ」掛け持ち?!

藤代 いまはどんな活動が多いですか?

上村 少年サッカークラブのコーチと、PTA関係をあれこれやっています。学校と区と市のをやっているので、割合としてはPTA関係の活動が多くなっていますね。

藤代 学校のPTA活動と、区のPTA活動と、市のPTA活動と?

上村 そうですね。

藤代 すごいですね、それ!

上村 そうすると、行政がやっていることや地域の人たちがやっている所にも一緒に名を連ねて活動したり、会議に出たり。そういう活動もどんどんどんどん増えていくので。

藤代 へぇ~!

上村 それでサッカーのコーチには行けなかったりする時もあります(苦笑)

藤代 もともとそういう活動には興味があったんですか?

上村 いや、始まりは興味はなかったんです。PTAって昔からその言葉や存在は知っていたけれど、「何だろうな?」とちょっと疑問に思っていました。そしたらうちの奥さんに声がかかり、でもうちの奥さんにはやってほしくなくて。

藤代 あははは(笑)

上村 前の会長さんが私の知り合いで。「じゃあ、上村さんどうよ?」という感じで、始まりはそこからですね。

藤代 なるほど。でも断ることもできたんですよね?やろうと思ったのはどうしてですか?

上村 疑問に思っていたところがあるから、ですかね。「じゃあ中に入ってしまえ」と。中に入れば1番わかるなと思ったんです。

藤代 もっと理解したいと?

上村 それだけですね、はい。

藤代 へぇ~、おもしろいな。

 

悩みにうまくはまったしつもんメンタルトレーニング

藤代 しつもんメンタルトレーニングとの出会いは何でしたか?

上村 出会いはおそらく「サカイク」だったと思うんですが、それで初めて知りました。そこから、何年前だろう、インストラクター養成講座を始める1年前か、もしかしたら2年前位に、成城学園で講座があったんですよ。

藤代 おーおー!

上村 「コレ、なんだかおもしろそう」と思って。

藤代 それに来てくれたんですね?

上村 そうなんですよ。そこで初めて足を踏み入れたというか、触れたんです。

藤代 あ~!!思い出しました!

上村 その時はもうサッカークラブのコーチをしていたので、子どもたちとの関わり方だったり、自分自身イライラしてコントロールできていなかったりという悩みがありました。そしたら、「これって今の自分や悩みにうまくはまるかも。はまりそうだな〜」という第一印象を持ったんですよね。

藤代 懐かしいな。世田谷でやったんですよね。

上村 そうです、そうです。

藤代 そうですよね。世田谷FCさんというチームが呼んでくださって、せっかくなので「地域の皆さん、誰でも参加できますよ」という感じで開いたときのことだと思います。

上村 そうです。サッカークラブが主催だったかと。

藤代 へぇ~!ちょっと話は変わりますけど、ああいう関わり方っていいですよね。自分たちのチームだけじゃなくて、「地域の人たちもどうぞ」という関わり方は、あるようでなかなかできない。

上村 確かにそうですね。

藤代 なるほど。その時に来てくださって、その後インストラクター養成講座にも来てくださったという感じだったんですね。

上村 そうです。はい。

藤代 そこからどうですか?何か変化ありました?

上村 変化はありましたよ。例えば、0期の春でインストラクターになって、それまでにもフジシーが講師としてやっているしつもんメンタルトレーニング講座に参加したりしていました。そこで出会った方とのやり取りであったり、インストラクターの「10ヶ条」であったり、そういうものがだんだん「コレってこういうことか!」「こんな見方があるのか!」と。普通に受け止められるようになってくると、何て言うんですかね、あまりネガティブな方に自分の気持ちや心が向かわなくなりましたね。

しつもんメンタルトレーニングの10ヶ条

 

藤代 ふむふむ。

上村 何でもというと言い過ぎなんですけど、客観的に見れるようになったり、そういう風になってきたんじゃないのかな~と自分では思います。

藤代 お会いした当時からそんなイメージを僕は持っていましたけど、そうでもなかったんですか?

上村 あぁ~、どうですかねぇ(笑)。実は昨日、一昨日となおちゃん(*1)のアクティビティー講座を受けて、1日目の夜に懇親会があったんです。1年前の懇親会でもそうなんですが、なぜかなおちゃんから「かずさん、元気ないよね」と会うたびに言われるんですよ。
*1 伊藤直子さん

藤代 あははは(笑)

上村 でも常にこうで。見た目とテンションは別で、たぶんどちらかというと低そうに見えるのかなと。これが普通だから、、、(笑)

藤代 僕も同じタイプですね(笑)

上村 そうですね。なのであんまり見た目には出さないかもしれないですね。自分ではそんなつもりはないんですけど。でも興味がないのは“興味なさそうに”という雰囲気は出してると思います(笑)それぐらいですね、分かりやすいのは。

藤代 講座に来てくれた当時は、もうちょっとこだわりみたいなものが強くて、選手たちに求めてたこともあったんですか?

上村 あ~、そうですね。本当にあるあるみたいなもので。それこそ子どもたちへの声かけなんて「なんで?」なんて言ってました。「何でそんなんで外してんだよ」と(笑)

藤代 へぇ~意外!そうだったんだ。

上村 特に我が子のいた代には…

藤代 うんうん。変化という文脈では、何か印象に残ってることはありますか?

上村 印象ですか…

藤代 子どもと関わってきたこととか。それ以外でも全然いいですよ。

上村 はい。そのサッカークラブの子どもたちが卒業する時ですよね。別に決まりごとではないんですけど、コーチ1人1人にメッセージを寄せ書きみたいな感じでくれるんです。コーチ2年目はもうしつもんメンタルに関わっていて、それぐらいからなんだか「上村コーチはこうしてくれました」と、何て言うのかな。やらされるんじゃなくて、「僕たちのやりたいことを助けてくれた」という感じのメッセージが増え始めましたね。

藤代 へぇ~!

上村 そうであって欲しかったので、それがすごく嬉しかった。「あ、なんか変わったんだな」と、そういう所からの反応で変化は感じられましたね。

 

いつも一言しか話さない子が「積極的」になる

藤代 いいですね!子どもたちと関わっていて、どんな時に楽しさを感じますか?

上村 どんな時?子どもも一人ひとり違うんですけど、これまで声も聞いたこともない子がいたりするわけですよ。要は寡黙な子ですよね。サッカーはもちろんします。サッカーしに来てるんだけど、でも、こちらがしつもんとかやる前から話はしたりするじゃないですか。でも大人と話すことが苦手なのか、それとも自分の接し方が良くなかったのか分からないですけど、まぁホント、声を聞いてないような子が…

藤代 声を聞いたことがない子がいる(笑)

上村 そうです、そうです。でもその子が、たぶんですが、自分のアプローチや関わり方、接し方が変わって、そしたらもう、いまや色々と積極的になったというか。

藤代 へぇ~すごいな!

上村 「うん」ぐらいでした、確か。

藤代 最初は?

上村 「うん」って。わかってるのかわかっていないのか、どっちか分からない「うん」で。

藤代 あははは(笑)

上村 で、目をそらされるし。

藤代 早く終わりたいなぁ…って(笑)

上村 そうです、そうです。問いかけにも「分からない」から始まったんです。でも、例えばこちらがゆとりがある時は、要は1対1でやってる時とかは待ってあげられた。答えを待っていると、やっぱり彼なりの答えを出してくれたりするんです。

藤代 へぇ~!!すごい!

上村 そういう些細なことだけど、でも本当にフジシーが講座の冒頭でよく言ってるようなことを「あぁ、こういうことだよね」と思えました。それが目に見えた時というのは、些細な変化だけど、でもこれって大きな変化だなと。

藤代 子どもがどういう気持ちで話せなかったのか話したくなかったのか分からないですが、話せる大人ができたというのは僕はとても嬉しいと思いますけどね。

上村 そうですよね!

藤代 すごいな…

上村 それで色々考えるようになりました。例えば年少さんやより小さな子ですよね。最初に名前を聞くんですけど、いまは自分から名乗るようにしました。

藤代 あ~、なるほどね。

上村 やっぱり子どもにとっての大人は、知らない人や初めて会う人だと特に、もしかしたら「ちょっと怖い」と思うかもと。だからこちらから自己紹介をするようになりました。それが意味があったかは分からないですけど。何となく自分だったら、関係性を考えるとその方がいいかなぁ、なんて。

藤代 こちらから心を開くことによって、子どもたちも開いてくれやすくなると。

上村 はい。

藤代 ほぉ~、なるほど!いいですね!でもそれは、当たり前と言えば当たり前ですけど、なかなかできなくなっちゃいますよね。

上村 そうなんですよ。

藤代 「何歳?」って聞くけど、自分は言わないですよね。

上村 そうそう、そうなんですよ(笑)

藤代 ははは(笑)

上村 でもそれも、10ヶ条の中の“主役は受講者”というところからなのかな。インストラクターと受講者じゃないけど、でも似たような関係性かなと思っているんです。

 

自分を満たすことが、優しい世の中につながる

藤代 確かに。かずさんはチームの保護者や他の方にも何度か講座をされてますよね。印象に残ってることは何かあります?

上村 印象に残ってるのは、私が担当した講座だけじゃなくて、3年前位ですかね。フジシーも来て、世田谷の学校をまわった時がありましたよね。

藤代 うんうん。

上村 あの時もお母さんが対象だったじゃないですか。あの、お母さんたちの反応ですよね。しつもんメンタルトレーニングに初めて触れた時の反応や言葉。

藤代 うんうん。

上村 ほぼ同じなんですよね、やっぱり。

藤代 お母さんたちはなんと?

上村 要は「うちの子にこんなことしてました」と。尋問の「WHY」だったり、子ども中心ではなくて、自分中心の主観や都合でガーっと言っていたりだとか。

藤代 うんうん。

上村 「良くないことだとはわかっているけれど、そうしてました。」「今日受けたこのワークで、それじゃダメなんだなあ、こうしたらもっと自分も楽になれたのにな、と気づきました」と、ほとんどの方がそうした感想を言っていたんですよね。でもこれは、一過性だと勿体無いし、ワークで伝えた「自分を満たす」ということは、子どもたちのためだけではなくて、なんていうんですかね、大げさかもしれないけれど、それができれば本当に世の中がもっともっといいものに、優しいものになるかなと思うんです。自分一人の力ではできないので、そこはどうにか、継続してやっていくにはどうしたらいいかなと考えたりしますね。

藤代 うんうん。実際に何かされたことはありますか?

上村 いや、そこがですね、なかなかできていないんですよね。

藤代 僕たちが行なっている講座やワークショップは、なんというか、人を批判するものではないですよね。別にその人を変えようと思ってやっていないし、変わりたいと思っている人が変わるための気付きを提供しているだけ。でも、「こういう考え方もありますよ」というと、人間は「変われってことなのかな」と受け取りがちで、自分が変化させられるんじゃないかという恐れに支配されてしまうと防衛本能みたいなものが働く(笑)。そういう部分があるので、なかなかスムーズにはいかないこともありますよね。

上村 そうですね~。たださっき言ったお母さんたちは、もちろん100人いたら100人、100%ではないんですが、話をしていくと、何かを変えたい、変わりたいと思ってる。そういう人たちに対して、何かやっていけたらなぁ…とは思うんです。

藤代 そうですね。確かに確かに。他にも、エピソードとして覚えていることあります?

上村 エピソードですか…何だろうなぁ。

藤代 何でもいいですよ。

上村 エピソード、エピソード、何でしょうね…上手くいかないことがあって。

藤代 上手くいかないこと?

上村 上手くいかないことは、これは「家族」に対してなんですよね。

藤代 あははは(笑)

上村 変えようとは思ってないんですよ。変えようとは思ってないんだけど、1回これに触れて欲しいなと(笑)

藤代 うんうん。

上村 そこからどう感じるかは彼ら次第なので。

藤代 もちろん、もちろん。

上村 そこを、そこを未だにね…(笑)

藤代 あ~、なるほどね。でも、そういう意味では、家族で参加できるものをもっと増やしたいですよね、僕たちもね。

上村 ああ~。

藤代 1回、サッカー見に行ったじゃないですか。

上村 はいはい!

藤代 ああいうのもそうだし、皆でキャンプしたのもそうなんだけど、僕らが行う講座やセミナーは、家族のうちの誰か1人が参加してくださるじゃないですか。

上村 はい。

藤代 もちろんその人が変化して、家族に波及を伝えていくということもとても素晴らしいこと。だけど、何かもっと、家族みんなで参加できるものがあったらいいなと思っていて。例えば海外のサッカーチームは、優勝したら普通に家族を呼びますよね。そういう雰囲気が日本にはちょっと少ないなと思うんです。会社ですごい業績がめちゃめちゃ良くなって、パーティーやろうとなってもあんまり家族は呼ばないですよね。

上村 ああ、そうですね。僕の知っているところではありましたけどね。

藤代 ありました?

上村 そうですね。でも、そんなに多くはないという感じですよね。

藤代 そういうことをもっと僕たちもやっていきたいし。やっていけたら自然とね。やっぱり話だけ聞くと、何かこう…不審がられるじゃないですか(笑)

上村 そうですね(笑)

藤代 「大丈夫?本当に?」って(笑)

上村 あとはその、近い距離がちょっと邪魔する。

藤代 それはありますよね。近いが故に、やっぱりこう…、磁石のように反発し合ってしまうというか。

上村 そうなんですよね。

藤代 なるほどな。でもかずさんの考えはいいですね。

上村 しつもんメンタルのみのさん(*2)や村山さん(*3)は結構ご家族と参加されていて。そこは今度話してみたいなぁと思って。*2 上田実さん*3 村山未佳さん

 

安心な場ができると、アイデアが増える

藤代 今のPTAの活動の中で、実践されていることや意識して取り組んでいることは何かあるんですか?

上村 実践ですか。あの、、、「会長」となっちゃうと、私自身は別に上下は一切ないという想いがあるし、そんなの当たり前だと思ってやっているんですが、「会長」というその肩書きが邪魔することが多いんですよ。

藤代 なるほど。会長はえらい、みたいなね(笑)

上村 しつもんメンタルのエッセンスなのかもしれないですけど、意識していることは「話し方」ですかね。だからこそ、「こうだよ」じゃなくて、自分の意見を言いたい時は「僕はこう思うよ。皆どう思う?あなたはどう思う?」と。そういう言い方はしたりしてますね。

藤代 それは組織として、フラットな関係性をつくっていきたいということなんですか?

上村 そうですそうです。参加する人がものを言わなくなっちゃうし、会長が言っちゃったらソレで決まってしまうでしょ?

藤代 あ~なるほど。そんな感じなんですね。

上村 そうなんです、それは良くないなと。初めは結構そういうことが多いんですよ。でも、「あなたはどう思う?」という言い方を続けていくと、「ここで自分の意見を言っていいんだ」という安心の場ができ始めて、色んなアイディアが出てくる。やっぱり自分が絶対解ではないので。

藤代 うんうん。徐々に、やらされている関わり方から自分たち自身も参加し始めるわけじゃないですか。そうすると何か変わってきますか?

上村 いや、これ全然違いますよ。

藤代 へぇ~!!何が違う?

上村 PTAのあるあるなんですけど、日本ではPTAは70年前に発足したんですよ。

藤代 ほぉ~すごい!

上村 昔から、70年前からやってることが変わらないんですよ。これは極論というか、一般的ですよ。もちろん違うところもあるんですよ。ただ、何々委員があって、広報紙をつくって、成人教育みたいなものをやって、と。でも、それは形骸化してしまっている。あと、1年単位で人が入れ替わる組織なので、ものを考えなくなっちゃうんですよ。昨年からのを引継ぎしよう、この通りにやればいいや、と。

藤代 あ~なるほどなるほど!

上村 そもそも、やりたくてやっている人が少ないので、考えなくなっちゃうんですよね。そうするとやらされてる感だけが残り、こなすだけのことになっちゃう。

藤代 なるほどね。

上村 子どもたちのために、自分たちのためにやっている活動や組織のはずが、つまらないものになっちゃって、全然伝わらないですよね。でも、関わり方が変わると、自分たちも中にいる一員なんだと感じて、自分の居場所を感じてくれてるかまではちょっと分からないですけど、すごいアイディアが出てくるんですよね。

藤代 へぇ~!!!

上村 「あ~これだよね!」と心の中では思ってるんです(笑)。思いつかないことが次々と出てくるんですよね。「いいじゃん!いいじゃん!」と言って。

藤代 なるほど~。すごいなぁ。最初は「やらされ感」が強い人が多いわけじゃないですか。もちろんそうじゃない人もいるけれど、「あなたコレをやってくださいよ」と言われてやる。それでやることといったら、昨年やったから今年もやりましょうというのが多かったけど、それだとやる気は低いということだよね、皆。

上村 低いと思います。

藤代 そのままだと。

上村 はい。

藤代 でも、「みんなでつくっていこう」という考え方が除々に生まれてくると、やる気も高まってくる、と。

上村 今年から中学校になったのでガラッとメンバーも変わり、自分の立ち位置も変わりました。それまで小学校で4年間やって、年を重ねるごとに人も入れ替わっていってるけれども、「みんなで作っていこう」という考えが浸透し始めたかな、というのはありますね。

藤代 すごいな。だってその地域に住むお父さんお母さんが変わるということは、街が変わっていくわけじゃないですか。

上村 そうですね。

藤代 それって、すごいですよね!(笑)すごいことですよ。

上村 そうなんです。ただ、まだ街が変わるところまではいってないんですけど。まだごく少数ですね。でも、少しずつ変わっていってるんじゃないかと。私の目指すところ=夢は、世界平和なんですが、PTAも、そこに一役買える存在や場になると信じてやってます。

藤代 うんうん、いいですね!僕の夢も世界平和です(笑)
僕の本にも書いたんですけど、前にスペインに行って、子どもがサッカーをやっているお母さんに話を聞いたんですよね。「送り迎えやご飯とか、大変じゃないですか?」とわざと聞いたんですよ。そしたら「全然大変じゃないよ」と言うんですよね。「だって私が好きでやってるんだもん」と普通に言うわけですよ。それが「僕たちと違うなぁ」と思って。「やってあげてる」「やりたくてやっている」この2つはやっぱりエネルギーが全然違うじゃないですか。何かそういう関わり合いになっていったら素敵ですよね。

上村 そうですね。ホントそれは思います。

藤代 全国にPTAの組織はたくさんあると思いますが、困ってるところはたくさんあるでしょうね。

上村 ありますよ。SNSでもそういうグループがいっぱいありますし。

藤代 そうなんだ。かずさん、言ってあげたらいいんじゃないですか。

上村 そうなんですよね。SNSではそういうところへもちょっと入ったり、全部ではないですけど。単なる事例として押し付けるのではなくて、「うちはこんなことして、こんな風に変わりましたよ~」と、単なる事実だけを伝える。あまりこちらの主観を入れずに。そういう発信はしてますね。

藤代 いいですね。

 

全国にいる仲間と、しつもんメンタルトレーニングを広めたい

藤代 さきほどもちょっと出ましたけど、今後はどんな風に活動していきたいですか?

上村 今後はやっぱり、しつもんメンタルトレーニングを広めたいですね。しつもんメンタルを通じて変わることもできると思うし、もちろん変わりたくない人は変わらなくていいんです。でも意外と自分が住んでる神奈川は、神奈川でも川崎・横浜近辺なのでそれなりに人もいて、そういうのに触れる機会も多いはずなんですけど、あんまり…しつもんメンタルはまだまだなんですよ。ここに広めて、知ってもらうというのが私たちインストラクターの役割なんだと思うんですけど、まだなので…(笑)ちょっとそこにフジシーの力をお借りしたいな。

藤代 いやいやいや(笑)

上村 それを足がかりに何かをやっていけたらいいかなぁ、なんて思いますね。

藤代 広めてください。皆で広めていきましょう!一緒に。

上村 そうですね。

藤代 何か言い残したことはありますか?

上村 言い残したことは、、、うん、ないですね。

藤代 改めて、この時間はいかがでしたか?

上村 そうですね。自分へのしつもんをもっとしようかなと思っているのですが、思ってるだけでやってないんですよ。今日、このインタビューを受けたら自分のことをたくさん聞かれた。そうすると自分に問いかけますよね。なのでこの時間はとても良かったです(笑)

藤代 あははは(笑)

上村 本当は自分1人でできることなんでしょうけれど。

藤代 いやいや、あのね、できないんですよ。

上村 できないんですか?

藤代 自己認識する方法や自分を知る方法は、いままで内省することだという風に思われていたんです。要は自分に問いかけること。これだけで大丈夫だと思われていたんですけど、実はそうじゃないことが分かってきたんです。

上村 ほぉ~。

藤代 やはり他者がいないと、相手がいないと自分を認識できないことが分かってきたんですね。だからこうやって会話したり、対話したり、質問してもらったり、それこそ他の人を見て自分は違うなと感じたり。関わり合いによって初めて、自分を知ることができるので。自分に1人でしつもんするだけではたぶん出てこないものが生まれてくる。

上村 確かにそうですね。

藤代 だからそれは、ぜひやって欲しい。

上村 そうですね。せっかく全国津々浦々にいますからね、このしつもんメンタルの仲間が。

藤代 そうなんですよ。ぜひ皆とつながってほしいです。グループももうちょっと活性化できたらと僕も考えているので。ぜひまた力を貸していただけたら嬉しいですっ。

上村 こちらこそです。ありがとうございました!

藤代 ありがとうございました。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

カズ

主にスポーツクラブ(サッカークラブ等)やPTAでしつもんメンタルトレーニングを実施しています。 サッカーコーチになりプレイヤーズファースト・コーチングとは何か?といろいろ疑問を抱くようになり、そんなときにしつもんメンタルトレーニングに出会い学び始めました。 しつもんにより、指導者がやりたいこと、親がやりたいことではなく、選手自身が、自分はどうしたいか?チームとしてどうしたいか?に気づいて行動して とやっていくことで、選手の人間力も磨かれ、その競技だけでなく、さまざまな力がどんどん向上していく。 これからも、そんな場が増えて、しつもんを通じて選手一人ひとりが自分らしく活躍できるようサポートしていきたいです。 お気軽にお問い合わせくださいね!