
目の前に物があれば、
子どもたちはそこに興味が傾き、
自然と触ろうとします。
目の前にボールがあれば触りたくなるものですし、
風船があればいじりたくなるものです。
これは僕ら大人もそうですよね。
ショーケースに素敵なドレスが
飾られていれば足を止めますし、
前から欲しかった時計を目にすれば、
腕にはめてみようと思うものです。
自然な反応です。
これは、子どもたちを前にして
お話をさせてもらう時は特に注意が必要です。
例えば、
話をしている時に上空を
飛行機が飛んでいたら、
自然とそこに意識が向きます。
同じように、
僕が話をしている背にお母さんたちがいれば、
自然とそちらに意識が向いて、
僕の話には耳を傾けづらくなります。
近くにボールがあれば触りたくなりますし、
風船があれば触れたくなるものです。
動くものや大きな音がするもの、
いつも気にしていることに注意が向くことは自然ですし、
子どもらしさだとも言えるかもしれません。
それに対して「今は何の時間だ?」と問い詰めるのではなく、
環境を見直すことで、
話を聞いてもらえる可能性はぐっと高まります。
集中する、没頭するという状態を生むには、
精神論ではなく、環境や身体感覚から入っていくのが一番です。
– 齋藤孝
これは練習でも勉強でも同じかもしれません。
机の上にゲーム機が置いてあれば、
自然とやりたくなるものです。
勉強中にテレビがついていれば、
頭は自然とそちらに引っ張られますし、
隣で憧れの選手が練習していれば、
自分の練習はそっちのけで、
「見ること」に没頭するはずです。
もちろん、
大人になればどんな状況や環境でも
集中力を発揮する力が求められます。
けれど、
まずは集中しやすいところから。
自転車を乗るときも
まずは補助輪をつけて練習するように、
徐々にステップアップすることで、
大きな怪我を防ぐことができます。
「集中しなさい」と伝えることは簡単ですが、
まずは、「集中しやすい」環境をつくることで、
徐々に集中力を磨いていきましょう。
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