
問いかけには種類があります。
場面やシチュエーションによって問いかけを扱うことで、
子どもたち選手のアイデアを引き出すこともできれば、
現状を確認することもできます。
いまの考えを確認したいときは、
「YES」か「NO」で答えられる問いかけが効果的です。
「今日はご飯食べた?」
「この映画、楽しかった?」
「遠征の荷物確認した?」
選手もあまり考えずに、
すぐに答えることができます。
一方で、選手自身から
アイデアや考えを引き出したいときや、
選手のことをより知りたいときは、
「オープンな問いかけ」をするのが効果的です。
「どんなご飯が好き?」
「映画のどんなところが楽しかった?」
「遠征には何が必要だと思う?」
そう問いかけることで、
よりたくさんの情報を教えてくれますし、
選手の「考える力」を磨くことができます。
問題は、ほとんどの人は自分の使う質問を
意識的に選んでいないということである。
ジェームズ・スキナー
どちらのしつもんにも良い所があり、
もちろん短所もあります。
「YES」や「NO」で答えられる質問は、
すばやく、明快な答えが期待できるのに対し、
考える力を磨くのにはあまり効果的ではありません。
オープンな質問は、
自由なアイデアや考えを想像するのには
とても効果的ですが時間がかかってしまうこともあります。
目的に応じて、 僕ら大人が質問を使い分けることで、
子どもたち選手の「なりたい自分」に 近づけるようにサポートしましょう。