
ぱんぱんに膨らんだ風船は、
ちょっと針に触れただけで
驚くほど簡単に割れてしまいます。
風船ならまだしも、
他の風船で代用できますが、
これが僕らの心や体だったら大変。
僕ら大人も「癒し」や「1人の時間」が欲しくなるように、
子どもたち選手にも心と体をゆるめ、
リラックスできる時間と空間が必要です。
けれど、なかなか休む勇気を持てず、
一心不乱に身体を動かすことだけに焦点を当ててしまいます。
「練習はしたのか?」
「宿題やったの?」
「ゴロゴロしてないでしっかりしろ!」
もちろん、
メリハリがなくいつまでも
力を抜いていては問題があります。
けれど、
いつも気を張り、
リラックスする時間がなければ、
子どもたちのやる気は自然と下がり
情熱も消え、ストレスを溜め込み、
いつしか「何もしたくない」と
意欲をなくしてしまいます。
家の中での空間が
どれくらい気持ち良いかというのは、
グラウンドに反映されるんです。
ーイチロー(メジャーリーガー)
膝を伸ばしきり、
緊張させたままでは
大きくジャンプをすることができません。
大きくジャンプするためには、
膝をまげ、しゃがみこみ、
エネルギーを溜める必要があります。
それと同じように、
子どもたちの力を引き出すためには、
リラックスし、
体と心をゆるめる
時間と空間が必要です。
「どんな時間が心を緩めてくれるだろう?」
「どんな場所が心地よい?」
「リラックスするためにどんな機会をつくろう?」
僕らの頭も心も
気づかぬうちに疲れをためています。
「これをやろう、あれをやろう」と
やることばかり増えていけばなおさら。
力を抜いて、勇気を持って休み、
それらを意識して解放することが次への力になります。
子どもたち選手と心も体もゆるめ、
解放できる時間をつくりましょう。