自分の考えが言えないとき、どうすればいい?

 

子どもたちが自分の考えを発言できるようにするには、
考える機会を増やし、
安心・安全な環境を提供することが大切です。

少人数で発言をしやすい雰囲気をつくり、
子ども同士でのコミュニケーションを増やしましょう。

さらに、子どもたちの答えを尊重し、
否定的しないことも大切です。

僕たち大人は意見せず
しつもんするだけ。

安心して発言できる環境を作ってあげることで
自己主張できる場面も増えていきます。

 

●ご質問

自己主張の弱い子どもたちが多いことに悩んでいます。
どうしたらいいでしょうか?
 
 

●どんな状態を望みますか?

自ら考え、意見を発言できる環境

この記事は音声でも解説しております!

 

今回は指導者さんからのご質問です。

 

ミーティングなどに取り組んでいても、
積極的に発言できる選手もいれば、
なかなか自分の意見を発言できない選手もいます。

全員に発言を求めるのか、
それともリーダーとフォロワーといった
役割を担ってもらうのか、

「どんなチーム作りをしたいか?」の答えによって、
取り組むべき方法は変わりますが、
子どもたちには自分の考えを持ち、
行動してもらいたいものですよね。

 

では、
どうしたらそのような環境を作れるのでしょうか。

 

 

自己主張できないのはなぜか?

 

まず最初に考えたいことは、

「どうして、自分の考えを発言できないのだろう?」

といったしつもんに答えてみることです。

 

その理由によって、
取り組むべき方法も変わってきます。

自分の考えを発言できないのは、
どんなことが考えられるでしょうか?

 

・考える機会がいままでに少なかったので苦手
・考えをまとめることに時間がかかる
・過去に発言したことで怒られてしまった経験がある
・過去に発言したことで恥ずかしい思いをした経験がある
・過去に発言したことを今でもからかわれる

 

考える機会がなかったのであれば、
これから小さく積み重ねることによって、
自分の考えを持ち発言できるようになります。

考えをまとめることに時間がかかるのであれば、
僕ら大人の、沈黙と待つ姿勢、質問力が求められます。

過去に発言したことで怒られてしまったり、
笑われてしまったりしたのであれば、
そうならない環境を僕たち大人が作らなくてはいけません

 

考える習慣をつくる

 

考える機会を増やし、
習慣化していくのであれば、
しつもんがとても効果的です。

未来のことを考えるよりも、
過去のことを振り返ることの方が、
答えやすい傾向を持つ子どもたちも多いので、
まずは、振り返りのしつもんを活用していきましょう。

 

「今日の練習ではどんな学びがあった?」

「自分に点数をつけるとしたら何点だと思う?」

「どうしてそう思うの?」

「より良くするにはどうしたらいいと思う?」

このようなしつもんを活用し、
繰り返していくことで、
子どもたちは自然と考える力を磨くことができます。

 

安心・安全な場をつくる

 

その時に、
とても重要なポイントは、

子ども達にとって、
その場が「安心・安全」なことです。

どんなことを発言しても怒られてしまったり、
「それはまちがっている」と批判されてしまったり、
否定されてしまうと、
子ども達は発言できなくなってしまいます。

もしかすると、
「自己主張できない」のではなく、
「自己主張させない」ように僕ら大人がしているのかもしれません。

ですので、
僕自身はしつもんに答えるときの3つのルールを
子どもたちとも一緒に取り組んでいます。

 

  1. しつもんの答えはすべて正解
  2. 「わからない」も正解
  3. 答えを「そうだよね」と受け止める

少人数で伝え合う

 

大人数だと発言できないけれど、
少人数だと発言できるという子もいます。

そうした子どもたちに対して、
「度胸が足りない」と怒ることは簡単です。

2人組であれば発言できるのであれば、
今度は3人組、4人組といった具合に、
徐々に人数を増やすことによって安心感を広げていきましょう。
 
みんなが否定せずに聞いてくれることが
チームの共通理解として醸成されれば、

数週間後にはどんな子でも、
自分の考えを教えてくれるようになります。

 

 

子ども同士で伝え合う

 

また、
コーチや指導者の前では発言できないけど、
子ども同士なら発言できるということもあります。

であれば、
僕ら大人はしつもんをするだけ

 

「今日の練習ではどんな学びがあった?」

「自分に点数をつけるとしたら何点だと思う?」

「どうしてそう思うの?」

「より良くするにはどうしたらいいと思う?」

 

その答えを
子どもたち同士で伝え合ってもらいましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。

子どもたちができないことの多くは、
僕たち大人の工夫次第で改善することができます。

「どのようにすれば自分の考えを発言できるようになるだろう?」

この質問に答え、
その答えを実践し、
子どもたちが発言しやすい環境を
作っていきましょう。

 

 

◎まとめ

  1. 子どもたちには振り返りの質問を通じて考える習慣を育てよう。
  2. 否定的な経験を避け、しつもんに対するルールで安心感を作ろう。
  3. 大人数では発言できない子どもも、少人数なら安心して考えを共有しやすい。
  4. 大人の前で発言できない子ども同士で意見交換し、発言の機会を増やそう。
  5. 子どもたちの答えはすべて正解とし、肯定的な姿勢で接し、自分の考えを尊重しよう。

 

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