
洋服が欲しくなったら必ず立ち寄る洋服屋さん。
「このジャケット、他のサイズありますか?」
と訊ねると、
「もちろんです!僕、探すの得意なんですよ!」
と、ユーモアたっぷりに答えてくれます。
僕のような素人の目では、
他のお店で販売している洋服との違いは、
はっきりいってあまりよくわかりません。
ところどころデザインは違うけれど、
あまり大きな違いが無いようにも見えるんです。
けれど、
ついついここのお店に足を運んでいるんですよね。
その理由は、店員さんがとても楽しそうだから。
そんな単純な理由で、
「またここで買おう」と思っている自分がいます。
これは、
僕ら子どもたちと関わる立場としてとても参考になります。
「自分も楽しめているかな?」
「いまの笑顔は輝いてるだろうか?」
子どもたちと関わっているいまを楽しむことを忘れてしまっては、
子どもたちを楽しませることは難しいかもしれませんし、
楽しそうなところに、
子どもたちも集まってきます。
論語には
「これを知る者は、これを好む者にしかず、
これを好む者は、これを楽しむ者にしかず」
という言葉があります。
ものごとを知ることは大切ですが、
知るよりも好きであること。
そして、好きであることよりも
楽しむことが最も重要だという教えです。
「知る」や「好む」は孤独な作業ですが、
「楽しむ」ことの延長には社会との接点があります。
楽しそうにしていると「何やってるの?」と人が集まってくるんです。
ー渋沢健(日本国際交流センター理事長)
改めていまやっていることを
「楽しむ」ことの大切さを見つめてみるのもいいかもしれません。
「いま、楽しめているかな?」
「もっと楽しむために、何ができるかな?」
僕ら大人が楽しそうに仕事をしていれば、
「仕事って楽しいんだな」って子どもたちも感じるかもしれません。
トレーニングに興味を持てず、
蝶々を探すことに夢中な子も、
僕らが楽しそうにトレーニングをしていれば、
自然と「一緒にやりたい」と思ってくれるかもしれません。
子どもたちを楽しませる前に、
まずは僕ら大人から。
目の前のことに
楽しむ気持ちを改めて大切にしましょう。