
「野菜はどうしたらおいしくなると思う?
お水をやることも大事だけれど、
一番大切なのは土なんだよ。
わかるか?」
小さい頃、祖父から
そんな話をされたことを思い出しました。
祖父は岐阜県の田舎に住んでいて、
隣の家まで100m以上もありますし、
まわりは田んぼだらけ。
でも、
トラクターや
大きな川、
水洗じゃないトイレ(笑)など、
当時住んでいた名古屋では
体験できないものがそこにあり、
それはそれでとても楽しかったのを
覚えています。
有機野菜は土作りが命だそうです。
素晴らしい土が
おいしい野菜を作り、
出来ばえ、
品質、
味を左右するといいます。
子どもたち選手との関わりに
置き換えるとすると、
「土作り=環境づくり」と
いえるかもしれません。
どんなに僕ら大人が
「こうしろ、ああしろ!」と
技術やスキルを教えても、
そこに子どもたちの
「サッカーが好き!」
「練習したくてたまらない!」
という気持ちがなければ
いい選手は育ちません。
僕ら大人が子どもたちを
徹底的に管理し、
素晴らしい選手を育てたとしても、
自分で考える力がなければ、
僕らの手を離れたときには、
何をしていいか考えることができず、
力を発揮できなくなって
しまうかもしれません。
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人を育てるのは人ではありません。
環境です。
– 岡田武史(サッカー元日本代表監督)
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大切なもの。
それは、
子どもたち自らが考え、
認め合い、
切磋琢磨して
成長し合える環境づくり。
そのためには、
「子どもたちが主役」
という価値観であったり、
監督やコーチにも
「いいえ」と言える雰囲気だったり、
「信じて待つ」という
僕らの姿勢が必要かもしれません。
奇跡はいつも、
種を蒔いた土の上。
「どんなときに
子どもたちの笑顔が見れるだろう?」
子どもたちが自ら学び、
考え、行動できる環境を
つくりましょう。