「幸福度が上がる!? 村民対話 実験とは?」

(この記事は 2020.5.7 に再編集しています)

しつもんメンタルトレーニング ワークブック/アクティビティ トレーナー の ぴろリン こと 小泉 博孝です。

先ごろ ”実験”と称して、とあることを 2週間行なったところ、

このコロナ禍にあって 約40人の参加者のWell-Being幸福度が ほぼ全員があがった!という実体験をしました。

 

やったことの 概要としては、ざっくり こんな感じです。

幸福度診断 Well-Being Circle をやってみる https://well-being-circle.com/

2人一組での対話。 1日10分、5つのしつもんに答え合う x2週間つづける

5つのしつもんとは・・
「嬉しかったことは?」「感謝したいことは?」「前に進んだことは?」「大切にしたいことは?」「(相手に)共鳴したことは?」

グランドルールとして
「どんな答えも正解」「わからないも正解」「そうだよねと受けとめる」と、
「小さなコトでOK」「聞き手は聴くことに徹する」というもの。

*実験の中では 毎日、対話をした後に気づいたことを、共通で見られる掲示板等に書き込みをして、他のペア同士でも共有できるようにしていました。

③ ②が終わった後、幸福度診断 Well-Being Circle をやってみて ①との比較をしてみる

*こちらも実験後に その比較グラフの結果をシェアして確認をしていました。

 

このような情勢の中で 僕だけでなく ほとんどの仲間たちの幸福度があがっていたんですよね!「これはすごいことだよねー!」っていう話も終わった後に出ました。

これは あくまで ”実験” に過ぎないのかもしれないけど、

このコロナ禍の状況の中、僕らのように村民対話に参加した人たちは、ペア相手や 参加した仲間との この安心安全の場が 心地いいというのはあっただろうし、後押ししてくれる仲間たちが居る!という自信を持てる気がするし、だからこそ また新しい何かにチャレンジしてみようかな!という事にもつながっていきやすかった気もします。

なので、いろいろな人に実験を体験してもらいたい気持ちはありますね。

「ちょっとしたことでも 幸せを感じやすい状態に 近づけていくことで、いつの間にか 幸せを感じられるようになっていた」 みたいな感じかな。

そして、みんなでやってみて どんな変化があるのか見てみたいし、大きなムーブメントにつながっていくようなことになれば、この”村”の意義や価値があがってくるし、新たなステージにいけるような気もしています。

こういった活動を通じて もっと知ってもらい、体験してもらうことで 「1人でも多くの人がその人らしく輝く未来をつくる」につながっていければいいなーってのが今思ってることかな。

 

でも、「こんなことで 本当に 幸福度が上がるの?!」って思いますよね(笑)

ここからはもう少し詳しく振り返っていきたいと思います。

きっかけは、しつもんメンタルトレーニング主宰のふじしーこと 藤代圭一さん。

3月の半ば頃、北海道から沖縄までの方が参加した”春の大ミーティング”と称した Zoomでのオンラインミーティングの中で、これから しつもんメンタルトレーニング が ”村”のような感じになっていけるといいな、というような考えが共有された数日後、こんな投げかけがありました。

より良い村にしていくための1つのポイントは「全体性(ホールネス)」を取り戻すことだと思っていて ぼくたちが自分自身をさらけだし、自分たちが被っている仮面を脱ぎ去ることだと考えています。

本来の自分を取り戻すことによって、このにいることがより心地よく、また成長するエネルギーとお互いを支え合う気持ちも生まれてきます。

もう少し「自分がかぶっている仮面」について説明すると、たとえば医者の白衣、会社員のスーツ、レストランのユニフォームをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。ユニフォーム(仮面)がその人のアイデンティティを示しているんです。つまり、ユニフォームを着ると、人は完全に1人の自分自身ではなくなり、僕たちは前もって定められ、認められた方法に従って自分ではない人を振る舞うことになります。
たとえば「教師」は、学校にいようと、街を歩いていようと、家にいようと「教師」を求められます。過去から長く続く「教師とはこうあるべき」に従って「自分ではない人」を振る舞うことを求められます。
もちろんこれは「教育界」からすれば必要な考えのひとつです。教師の1人の気まぐれやクセ、休日の服装など、自分らしさを仕事に持ち込んだら混乱が生まれるからです。

けれど、
ぼくたちが「自分らしく生きること」がビジョンである「1人でも多くの人がその人らしく輝く未来をつくる」ことにつながると思っているので、ちょっと実験をしたいと思っています。

その実験に一緒に取り組んでくれる人はぜひコメントもらえると嬉しいです。

 

僕は この ”実験”という響き と ”幸せ” というキーワード になんだかワクワクしちゃったんでしょうね、思わず手を挙げていました(笑)

僕と同じように 手を挙げたのは 約40人。

 

そして 翌日には ランダム?で決められた ペアが発表されました。

その次の日からは こんなミッションが。

では「村民対話」でやることをお伝えします!ぜひ、今日からはじめて、毎日続けてね(重要!!)

STEP0:自分の幸福度診断をする(https://well-being-circle.com

・STEP1:お互いに連絡を取り合える手段を用意する(facebookメッセンジャーやLINEなど)

・STEP2:スケジュールを調整する

・STEP3:村民対話を下記のしつもんで実施する(双方の理解があれば10分を超えてもOK)

・STEP4:Facebookグループに「村民対話を通じて感じたことは何ですか?」を書き込む

STEP5:自分の幸福度診断をする(https://well-being-circle.com)2週間後にやります。

【村民対話のしつもん】
しつもん1「最近あった嬉しかったことは何ですか?」
しつもん2「感謝したいことは何ですか?」
しつもん3「前に進んだことは何ですか?」
しつもん4「3つの経験を通じて、自分が大切にしたいことは何ですか?」
しつもん5「答えを聞いて、あなたが共鳴したことは何ですか?」

【村民対話のルール】
・しつもんの答えはどんな答えも正解
・しつもんの答えはわからないも正解
・答えをそうだよねと受け止める
・どれも「小さなコト」でOK
・聞き手は「聴く」ことに徹し、アドバイスはしない。質問はOK。

 

決まったペアのお相手は さぶちゃんこと 北島健児さん。

2年ほど前にあったイベントで一度会ったことがある程度でしたが、まずはこの人のことをもっと知ることからと思いました。それは 関係性を深めることが大事だと思ったからです。

「出会えなかった人に出会えるしあわせ」北島建児さんインタビュー

 

僕らは 最初はメッセンジャーのビデオ通話を使って始めたけど、その後は 流行り始めていたZoomを使う事に。

実際始まってみると、最初は緊張感があったものの、オンラインとはいえ 顔を見て話せることもそうだけど、しつもんメンタルトレーニングでの土台となるマインドがあるので 安心感があるからか、時には1時間半以上も話している日もありましたね。10分というルールも忘れて、5つのしつもんよりも雑談のほうが長かったかも(笑)

いつのまにか 無意識にその答えを探していることに気づかされたり、話した直後と少し時間が経ってからとは 気づきや感じることは違うことも体感した。

ペアが居て 毎日話すことが決まっているといっても、強制ではないのだけれど・・

自分だけで これを続けようとしても おそらくしんどかったし、続けられたかどうかわからないかもしれないから、相手が居ることで続けられたのは たしかかも。

それに、発見としては、ペア同士だけでなくて お互いが自分の周りの人たち(たとえば家族とか仕事仲間とか)にも変化が見えてきたというのも感じたことかな。

ペア相手のさぶちゃんは、(この時期だからこそできたのかもしれないけど)職場の人にしつもんメンタルのワークショップを開いたり、お母さん(奥さん)を笑顔にするように掃除などの家事をやったりしてるというのを聞いて、僕もかなり刺激を受けて行動につながったりしたし。

その行動につながったのは僕との対話からつながってるというのを聴いたりして、これってお互いに循環するものなのかもしれないなーとかも思った。

それに、この対話を続けることで、相手のことを深く知ることで もっと好きになるし、それで関係性の構築につながるんだな、ということも感じたことかな。

一人の人にフォーカスすることで 周りの人にも好い影響が及んでたのかも って感じ?

そう考えると、もっと  ”会話” ではなく ”対話”を していくことも必要なのかもしれないですね。

 

 

そんな中、僕らペア以外の仲間たちも、毎日 2週間、その日の気づきをシェアすることになっていた。

ペアが違うから当然、話している内容も違うはずなんだけど、

なんだか共通のキーワードが出て来たりするのがシンクロしてる感じで不思議だったり、

新しい発見や気づきもあったり、直接話していない人たちともつながっている感覚もあったような・・・

 

もしかしたら、これが ”村” の感覚なのか?!

 

途中、何度か ふじしーからの深い問いかけ(メンバーの中では ”村長の独り言”と呼んでいた (笑)  が あった。

この”問いかけ”  によって 他のペアも刺激を受けたりしたんじゃないかと思うんだけど、

僕自身は このことで より深く 自分のことを見つめなおすことにつながったし、

ペア相手との対話の質も上がったような気もしてるかな。

 

僕の場合、「人間の本質は もっとドロドロしているを受けて、

自分会議というか、自分と向き合う時間を意識的にとっていました。

しつもんメンタルトレーニングのワークブック にある”自分らしさ発見”の ネガティブなワード(嫌い、苦手 etc )をあえてやってみたので そのことを対話の中で伝えてみたり、

自分をさらけ出すこと、まだまだ 自分の気づいていない隠れている自分も居る気もする。それを見ていくのが ”自分らしさ” に つながっていくような・・??

しつもんメンタルを学び始めてから だいぶ感度は上がったと思うけど、楽なほうとか 逃げてしまっていた自分もいる気もするので、そんな自分を受けとめることからかな。

そして、これまで 相手のことを考え過ぎてしまって、本心ではなくても流されたり引き受けたりしてた自分も居た気がするなぁ。だから 「やらないこと」も決めていきたい。

まずは何かヒントを得たいと思い、ここ2年程で しつもんメンタル以外にも いろいろと学んできたことなどを改めて資料やノートを見返してみるところから始めてみたり。

時には10年前のことを振り返ってみて、この10年で変わった・変われた自分もいれば、変わらずにいる自分みたいなことも感じられた気もする。

 

この”実験”をするまでは どちらかというと、ポジティブ面に思考を無理に持っていこうとしてた感もあった中、この”実験”をやらなかったらネガティブな面は見ようとしてなかったかもしれないし、

2年経ってみて しつもんメンタルを 知ってる・わかってるつもりになっていたかもしれないな、まだまだ深めていきたいな、とも思えて ありがたい機会になっていたのかも。

 

僕は 子どもの頃から 長男で、学級委員で、キャプテンで、… 

最近では 父親で、リーダーで、コーチで、… などで

今も昭和のICチップが抜け切れない感じあるなぁと。

 

なかなか ”仮面” をはがしていくのは時間かかりそうだけど、

そんなことを感じられたのも、このつながりや体験があってこそだなぁと思えたかな。

 

さて、この”実験” をやる前と 終わった後にやった 「Well-Being幸福度診断」。

僕の診断結果はこんな感じです。(下の図を見てみてください!)

 

お金の面で 大学生2人を抱える事情もあるからか・・ やや数値が下がっていますが(汗)

相対的に高くなっており、特に  ”やってみよう力”は100になっていました(笑)

ちなみに 右にある 幸せのかたち の変化も なかなか面白い。

”挑戦なくして人生なし!” は 結構 グッと来た!

 

 

そして、

このような情勢の中で 僕だけでなく ほとんどの仲間たちの幸福度があがっていた んですよね!

(参加者の図をお見せできなくて ごめんなさい・・・)

 

 

こうした流れの中で、

最後の数日は「終わったらロスになりそう」って思うくらいの感覚になってきて。

「これで終わってしまうのはなんなので、打上げ的なことがやれたらいいいねー」

っていうアイデアが ペアのお互いから最終日の2日前くらいかな?同じ日に出てきたんです。

そしたら 他のペア達からも そんな空気を感じたのもあり、

「これは実現したいなぁ」と思って早速何人かに相談して、アナウンスした翌日には オンライン飲み会 が実現したという感じでした。

 

そして2日間続けての打上げ開催。

やる前は、集まらなくても出られる人だけでこじんまりでいいよね、なんて話していたら、思いのほかたくさん集まってくれて、延べ約40人。

ふじしーも ちょこっとだけど参加してくれて、しつもんに答えてくれたり、さすが深いな!っていう いろんな話もしてくれて みんなも僕も刺激をもらった感じかな。

嬉しかったし、楽しかったですねー!

全員での乾杯や記念撮影はもちろん、大勢だと話しにくい部分もあるだろうからブレイクアウトルームという機能で2~4人ずつに分かれて話すとかをメインにして今回はやってみたけど、顔を合わせるのは初めましての人も結構居たりしたけど、なんだか安心安全の心地よい空間になっていた気がする。

これは きっと、村民対話を経験して 幸福度が上がっている状態だったからなのかもしれないし、みんなで 共通の体験をしていることもあるからなのかもしれない。

 

いろいろと 難しさやモヤモヤも感じたりもしたけど、まずやってみよう!という意味では 手を挙げてよかったな、って改めて思えたかな。

「やらずに後悔するなら、やって後悔…」のほうがいいし(笑)  

こういうきっかけをくれたのも ふじしーあってのことなので、ほんとうに 感謝です!

 

今回の実験では いろんなキーワードが出てきたけど、その中で 今 僕が一番印象に残っているのはこれかも。

変化を恐れない

『最後に生き残るのは最も強く賢いものではなく、最も上手く変化に適応したものである』(ダーウィン) 

 

これは あくまで ”実験” に過ぎないのかもしれないけど、

このコロナ禍の状況の中、

僕らのように村民対話に参加した人たちは、

ペア相手や 参加した仲間との この安心安全の場が 心地いいというのはあっただろうし、

後押ししてくれる仲間たちが居る!という自信を持てる気がするし、

だからこそ また新しい何かにチャレンジしてみようかな!という事にもつながっていきやすかった気もします。

 

なので、いろいろな人に実験を体験してもらいたい気持ちはありますね。

「ちょっとしたことでも 幸せを感じやすい状態に 近づけていくことで、いつの間にか 幸せを感じられるようになっていた」 みたいな感じかな。

 

そして、みんなでやってみて どんな変化があるのか見てみたいし、

大きなムーブメントにつながっていくようなことになれば、

この”村”の意義や価値があがってくるし、新たなステージにいけるような気もしています。

 

こういった活動を通じて しつもんメンタルトレーニングも 知ってもらい、体験してもらうことで 

「1人でも多くの人がその人らしく輝く未来をつくる」

につながっていければいいなーってのが今思ってることかな。

 

 

思えば

しつもんメンタルトレーニングのトレーナー養成講座に行かせてもらったのが、ちょうど2年前(2018年)の4月。

その2年後に こんな時代になろうとは夢にも思っていませんでいたが、

もし”しつもんメンタルトレーニング”と出会ってなかったら・・・

今、どんな自分だったんでしょうか。ちょっと想像したくないかも(笑)

 

昨年(2019年)は、

しつもん体験会を何度か開いて 主にスポーツ関連の大人や子ども達に届けさせてもらったり、

地域のバレー教室では しつもんを活用して自ら考える体験を通じてスポーツの楽しさを感じてもらったり、

職場では「感謝・ありがとうを伝え合う」土台作りの活動を 約700人の人たちに展開、

などをやらせてもらいましたが、

今、自分ができることを  これからも しつもんメンタルx〇〇 というコラボ で深めていけたらと。

改めて こんなことを感じた 実験でした。

 

「あなたにとって  幸せとは 何ですか?」

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ぴろリン

ぴろリン : 小泉 博孝(しつもんメンタルトレーニング トレーナー / 公益財団法人 日本スポーツ協会 公認スポーツ指導者) 1973年埼玉県秩父郡(横瀬町)生まれ、神奈川県綾瀬市在住、事務・光学機器メーカー勤務 。双子を含む3人の父親で、過去には難病のギランバレー症候群を経験。 中学生からバレーボールをはじめ、高校・実業団を経て現在のソフトバレーに至る。全国大会出場や全国各地への普及・交流活動の傍ら、ジュニアチームのコーチ(指導者)に携わる中で しつもんメンタルトレーニングと出会う。「教えることをやめる?」に衝撃を受け、本の内容からの実践やつながりプロジェクトでのチーム体験を通じて さらに学びを深めたくなり、ワークブックとアクティビティのトレーナー受講へ。 現在は 地域のバレー教室講師のほか、大人や子ども達が自分らしく輝ける世の中へのお手伝いとして スポーツ関係や職場・会社で“しつもん”の活用(体験講座の開催 や チームへの訪問、個人セッションなど)を行ないながら、さらなる成長を求めて多方面にアンテナを張り、学び続ける。 ★「メンタルトレーニング って 何?」、「興味がある!」、「もっと詳しく知りたい!」 、「来てほしい!」、「話を聞いてみたい(話を聞いてほしい)」・・・という方がいましたら、ぜひ ご連絡や ご相談いただけたら! 僕自身も 学び・気付きの場 として皆さんと一緒に 成長していけたらいいな!と考えています!