ある会社では
幾つかの言葉が蔓延していました。
それは「使えない」
能力や技術をものさしに、
使える、使えないという
言葉が飛び交っていたのです。
この言葉の怖い所は、
いくら能力や技術にフォーカスしているといっても、
言われた方は「人間的に否定されている」と
受け取ってしまう可能性があることです。
子どもたち選手への関わりの中でも
「ダメだなぁ」
「才能ないんじゃないか」
という類いの言葉を思わず
使ってしまっている場面を目にすることがあります。
もちろん本気で言っているのではなく、
なかなか上達しないことに対する
イライラや期待がつい口に出てしまっています。
しかし、
影響力の大きな存在であるコーチや監督から
このように言われると選手はショックを受けてしまいますし、
子どもたち選手の心に与える影響は
「つい言ってしまった」では済まされない
深刻なものになるかもしれません。
思考の癖が
なかなか変わらないのは確かですが、
否定的な言葉をなるべく使わず、
意識して肯定的な表現をしてみましょう。
すると言葉につられ、
思考も徐々にプラスの方向に変わっていくものです。
– 和田裕美(ビジネスコーチ/著者)
「失敗するな!」
「負けるな!」
「ミスするな!」
普段、
何気なく使うこのこれらの言葉も、
子どもたち選手が耳にしたとき、どんな効果があるでしょう?
場合によっては、
マイナスの効果をもたらすことがあるかもしれません。
これらの言葉が耳に入ると
「失敗」や「負ける」というネガティブなイメージが心に残ります。
心理学では「強化の法則」といわれ、
何度も聴いたり、
何度も強く思うことによって、
その思考は強化される、といわれています。
つまり、
「失敗」「負ける」といった思考が強化されればされるほど、
より「失敗や負ける結果に近づく」ということです。
ですので、
僕ら大人は言葉に注意し、
関わってあげる必要がありますよね。
「ミスするな!」ではなく、「大丈夫、うまくいくよ!」
「だらだらするな!」ではなく、「きびきび動こうか!」
「ぼけっとするな!」ではなく、「集中しよう!」と伝えてみることで、
子どもたちの心に
プラスのイメージを持てるように伝えてあげましょう。
言葉が変わると、思考が変わります。
思考が変われば、行動が変わります。
行動が変われば、結果が変わります。
ぜひ、言葉を意識しましょう!
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