子どもって大人の対応にとっても敏感です
大人の喜ぶ対応を無意識のうちにとるようになって
その経験が将来も残る可能性があるようです。
行動が習慣になると、
子どもはそれに応じて行動をします。。
自分の行動や
思考の癖に気づくためには、
受動的な経験や
積極的な機会が必要。
嫌な面を見つめ直すこともあるでしょう。
けれど、
自分を知ることが
その後の思考や行動に変化を与えてくれます。
とある小児科での待合室。
お子さんを持つお友達のママが
そこに集まるママの特徴を教えてくれました。
優しく指示する「お靴履こうね」
↓
優しく命令する「お靴履きなさい」
↓
脅す「履かないと鬼が来るよ」
↓
否定する「ちゃんと靴を履かないなんて悪い子ね」
↓
自分を被害者にする「なんでママの言うことを聞かないの」
↓
放置する(と見せかける)「もう知らない。勝手にしなさい」
↓
暴力を振るう「バシっ」↓(子どもは泣いてしまう)
たたかれる理由を伝える「言うことを聞かないあなたが悪いのよ」
↓(ママ、ごめんなさい)
言うことを聞いた感謝を伝える「わかればいいのよ」
こちらで登場するお母さんも、
最近、ちょっと忙しくて心に余裕を持てず、
この時だけ、子どもに辛く当たってしまったのかもしれません。
けれど、
これが日常的になってしまうと、
子どもたちは僕ら大人が「扱いやすい良い子」となり、
大人の顔色を伺い、考えることを放棄してしまいます。
では、そうならないためには、
自分の行動や思考の癖に気づく必要があります。
では、
どうすれば自分の行動や思考の癖に
気づくことができるんでしょう?
「自分の思考法に気づく能力」が高まると、
人生を直感的にとらえることができるようになり、
考え方や感じ方、物事の受け止め方も自然と変化する。自分の考え方に気づくことさえできれば、
すべてうまくいくのである。
-リチャード・カールソン(心理学者)
自分の行動や思考の癖に気づく方法は、
いくつかあります。
1つは、危機に立たされること。
高さのある階段からジャンプをする少年。
「飛べる」と信じていますから、なんの疑いもなく体を宙に浮かせます。
けれど、
着地の時に大きな負荷がかかり、
怪我をしてしまった時にはじめて「この高さは危険だ」と知ります。
怪我をしたり、
失敗してはじめて気づきます。
おなじように、
「サッカーが好きだった子どもがサッカーをやめた」
「子どもが急に学校に行かなくなった」
「選手がやる気を失った」
問題が表面化してはじめて、
「もっと他の方法があったかもしれない」と
気づくということですね。
これはどちらかというと
受動的に気づく方法です。
もう1つは能動的に気づく方法。
それは、
自分を知る機会を作ることです。
・録画をする
・録音をする
・書き出す
・インタビューしてもらう
自分の指導や接しかたの癖を
客観的に見つめると、自分の行動の癖に気づくことができます。
もちろん見たくない部分や
目を背けたくなるところもあるかもしれません。
けれど、
自分を知ることが
思考や行動に変化を与えてくれます。
自分を客観的に見つめる機会を作り、
僕らも成長しましょう。
◎まとめ
- 大人のさまざまな対応パターンが性格形成に大きな影響を与える。
- 日常的な対応が子どもの考える力や自主性に影響を与える可能性がある。
- 子どもは大人の言動に敏感で、対応が性格に残ることがある。
- 行動が習慣になると、子どもはそれに応じて大人の期待に応えようとする。
- 行動や思考の癖に気づくためには、受動的な経験や積極的な機会がある。。