
僕ら大人も、子どもたち選手も
目標を作る上で大切にしたいことがあります。
それは、現在地を知ること。
いまいる場所が
どこにいるのかわからなければ、
目標までの道のりもイメージをすることができません。
遊園地や観光地によくある案内図には、
必ず【現在地】という表示がありますよね。
いまいる場所を把握していなければ、
目的のアトラクションまでの道のりを右往左往し、
多くの時間とエネルギーを使ってしまいます。
これは僕らのスポーツも同じこと。
うまくいかないチームの多くは
自分や自分のチームのことをよく知ろうとせずに、
「こうあるべき」という理想を追いかけてしまいます。
小柄な選手が多いのに「重量打線を目指す!」
守備に特徴をもつ選手が多いのに
「超攻撃的なスタイルを目指す!」
これでは、
なかなかうまくいきません。
自分や自分のチームのことを
知りつつ理想を描いて目指すのと、
ただ闇雲に目指すのでは
未来の成果は大きく変わってしまいます。
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一番難しいことは自分自身を知ることであり、
一番易しいことは何もしないで
助言だけ与えることである。
ータレス(哲学者)
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「理想の未来を実現するために、
足りないものは何だろう?」
チームの課題や不安、
選手ひとりひとりの課題を
明確にすることによって、
現在地を知ることができます。
これは、
「これができていない」
「あれもできていない」と、
できていない自分と向き合う
とても苦しい時間になるかもしれません。
けれど、
いまの本当の自分に向き合うことで、
理想の未来と
いまのギャップを知ることができ、
未来への行動が
明確になります。
できない自分を
否定する、のではなく
できない自分を
受け止めることが第一歩。
自分自身へのフィードバックや
他人からのフィードバックを活用して、
いまの現在地をしっかりと確認することが
適切な目標をつくる上で大切です。