子どもたちの力を引き出すコーチング術

 

指導者には教え込むタイプと引き出すタイプがありますが、後者の方が子供たちの成長に繋がると言われています。

教え込むだけでは子供たちは単なる指示通りのロボットになりがちですが、
引き出す指導は会話を通じて子供たちの考える力を引き出し、自ら学び成長することができます。

このような引き出す指導法について、具体的な例を交えながらご紹介します。
指導者の方々にはぜひ取り入れていただき、子供たちの成長をサポートしていただければ幸いです。

 

 

過去の苦い指導法。

  
僕ら指導者は大きくわけて
2つのスタイルに分けられます。

教え込むタイプか、
引き出すタイプか。

僕はまさに教え込むタイプでした。

まず、選手がミスをしようものなら、
「ばかやろう!」と怒鳴る。

そして、
すかさず尋問です。

「なんで、お前はいつも
 同じミスをするんだ!?」

畳み掛けるように否定命令。

「次は絶対ミスするなよ!!」

恥ずかしい話ですが、
いま考えてみると
指導にすらなっていないですし、

子供たち選手も口では
「はい、すみません!」と言うものの、
右から左に言葉は抜け、
また同じミスを繰り返してしまいます。

その結果、気がつけば
あんなに大好きだったサッカーから
子供たちがどんどん
離れてしまったんですよね。

「これではまずい・・・」と感じ、
必死に一からコーチの勉強をしました。

そこで出逢ったのが
「引きだす指導法」です。

引きだす指導をしているコーチの
共通点は「会話」にあります。

会話の中から様々な情報を交換し
選手を教え導くのですが、
そのポイントがしつもんなんです。

例えばゴールキーパーが
キャッチのミスをしてしまった時を
イメージしてみて下さい。

今までは「何やってるんだ!!」と
罵声を浴びせるところですが、
選手との会話を大事にします。

「さっきのミスだけど、
 どんなこと考えてた?」
「どこで捕ろうとした?」
「前に出た?」

会話を重ねると、
問題点が見えてきます。

「相手選手が気になって・・」
「足下で捕ろうと思ったんだけれど・・」
「緊張して前には出れなかった・・」

問題点が見えてくると
お互いに次はどうしたらいいか?
という改善策が見えてきます。

その後に
僕ら指導者が言うことはただひとつ。

「次はどうしたらいいと思う?」

 
教育「education」の語源は
ラテン語で「引き出す」という意味なんです
教育というと、
空箱に何かを入れてやることだと
思うんですけど、違うんです。
中に入っているものを
引き出してやればいいんです。



引き出す指導法のしつもんのポイントは
「WHY(なんで)」を抜くこと。

いつ?
なにを?
どこで?
どうやって?

からはじまるしつもんは
事実を知ることに役立ちますが、

「WHY(なんで)」という問いかけからは
言い訳しか返ってきません。

引き出すと同時に「教える」ということは
とても大切です。

浅田真央選手がコーチに言われるまで
トリプルアクセルの成功率が低迷した理由が
わからなかったように、
教えてあげることも必要です。

けれど、
教えすぎてしまうと
子供たちの「考える」機会と力を
奪ってしまうかもしれません

子供たち選手と
会話をしましょう。

会話を重ね、
力を引き出しましょう。

>>> 子供たち選手の力を引き出していますか?

 

◎まとめ

  1. 指導者は教え込むタイプと引き出すタイプに分かれる。
  2. 怒鳴って命令するだけの教え方は選手を成長させるのには不十分。
  3. 引き出す指導法では、会話を通じて問題点を共有し、選手が自ら考えて答えを見つけられるように導く。
  4. 「WHY(なんで)」という問いかけからは言い訳しか返ってこないため、問いかけは「いつ?」「なにを?」「どこで?」「どうやって?」から始める。
  5. 引き出すと同時に、「教える」ということも必要であるが、教えすぎると子供たちの考える機会と力を奪ってしまうかもしれない。

 

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