子どもたち選手が
自分で考え行動するためには、
そのための環境をつくることが必要です。
そのひとつが「ルール」
試合中にルールがあるように、
チームや家庭にもルールがあると思います。
ルールと聞くと、
規則や規律といったように、
「絶対に守らないといけないもの」
と捉えてしまいがち。
ましてや、
ルールを破ると怒られてしまったり、
罰則が待っていると思うと、
それだけで心が萎縮してしまいます。
一方で、
ルールがあるからこそ
スポーツは面白いもの。
けれど、
子どもたち選手を頭ごなしに
「ルールを守れ!」
「こんなこともできないのか」
と伝えても
子どもたちの中には
「やらされている感」が芽生えてしまいます。
「靴は整理整頓しよう」
「挨拶は目を見て、はっきりと」
「人の悪口をいわない」
子どもたち選手が、
自ら動き始めるためには、
ルールに対しての考え方を
「守らなくちゃいけないこと」
ではなく、
「大切にしたいこと」
と捉えることが大切です。
そのために必要なことは、
自分たちでルールを決めること。
「このチームで大切にしたいことは何だろう?」
僕ら大人が
子どもたちに大切にしてほしいことや、
将来に向けて大切にするべきことを
一方的に押しつけるだけではなく、
一緒に考えはじめると、
チームの空気も変わりはじめます。
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一番大切なのは自分の中味や価値であって、
社会がつくったおしきせの線路やルールではない。
ー米倉誠一郎(経営学者)
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あるチームでは
「これも大切にしたい!」
「これも必要!!」
と、すごく時間がかかってしまいました(笑)
けれど、
そこでしっかりと決めたことで、
その後もずっとルールを意識して
行動してくれたんです。
「このルールはなぜ必要なんだろう?」
と、
じっくりと時間をかけて、
考えたからだからこそかも
しれません。
僕ら大人がルールを決めてしまうと、
それは僕らしか変えることができません。
子どもたちが
「そのルールはおかしい!」と思っても、
なかなか言い出すことはできないんです。
子どもたちとルールを決める良さは、
子ども自身がルールを変えられること。
時間が経つにつれて、
どんどんシンプルなルールだけが
残っていきます。
子どもたち選手と一緒に
「大切にしたいチームのルール」
を見直してみましょう。