「やる気の種類」を理解して子どもと接しよう

 

スポーツを好きな理由は
人それぞれですよね。   

スポーツは
子どもたちにとって
楽しみや成長の場であるべきです。

「勝ったら」
「上手になれるから」
「仲間とやるから」

いろんな楽しさがあって当然。

でも
「勝たないと楽しくない!」
という子には
ちょっと注意深く
寄り添うことが必要です。

 

 

楽しさや好きの背景は人それぞれ

 

「どんなところが楽しい?」

そう問いかけると、
子どもたちは色んな答えを教えてくれます。

  • 「勝ったら楽しい!」
  • 「上手になってきたから楽しい!」
  • 「一生懸命やったらね、楽しいんだよ!」

 

楽しいや好きな理由は
子どもによってそれぞれです。

 

 

もちろんどんな答えでも良いのですが、
「勝たないと楽しくない!」と答える子どもは
ちょっと注意深く寄り添うことが必要です。

スポーツですから勝負にこだわることは大事。
けれど、あくまでも勝ち負けは楽しみのひとつであって、
「勝たないとダメ」と考えてしまうと、
この先、自信ややる気を失う原因になります。

 

 

やる気には種類がある

 

やる気には大きくわけて2つの種類があります。

  1. 内側からこみ上げてくるやる気(内発的動機)
  2. 外側からのきっかけて湧き上がるやる気(外発的動機)

 

内側からのやる気の代表例は「好き」です。
好きだからこのスポーツをやってるんだ!という純粋な気持ちは、
やる気と行動を長続きしてくれ、
自然と自信にもつながっていきます。

 

外側からのやる気の代表例は

  • 誰かに勝ちたいから
  • 行動するとご褒美がもらえるから
  • 褒められると嬉しいから

などですが、
一気にやる気を高めることができる一方で、
そのやる気が長続きすることは難しいのです。

 

勝たないとダメ?

 

 

プロ選手でもない子どもたちには、
まずはスポーツがもつ様々な側面を楽しんでほしいもの。

 

「勝たたら楽しいよね。
 ほかには楽しい要素はなにがあるかな?」

 

 

子どもらは、
学ぶ前に勝つことを強要されている。
テッド・ベイツ

 

 

スポーツは勝ち負けが
はっきりするものです。

ときにそれは残酷な場面もありますが、
だからこそ僕たちの感情を大きく揺らし、
人間的な成長を促してくれます。

 

けれど、
最初は勝ち負け関係なく
楽しかったスポーツを

「勝たなければ楽しくない」

と感じるようになってしまうのは寂しいもの。

 

  • 「1ヶ月前と比べて、どんな成長があった?」
  • 「負けちゃったけれど、どんな学びがあったかな?」
  • 「うまくいったことは何があっただろう?」

 

勝ちを目指した上で、
一生懸命やることの楽しさや
仲間と力を合わせることの楽しさや、
自分で考えて取り組んでみることの楽しさや、
成長をすることの楽しさを
感じられる環境をつくりましょう。

 

◎まとめ

  1. スポーツは勝ち負けだけでなく、楽しみや成長の機会でもある。
  2. 好きなことからくるやる気(内発的動機)は長続きする。
  3. ご褒美や評価に基づくやる気(外発的動機)は長期的な継続には向かない。
  4. 勝ち負けだけでなく、スポーツの楽しみや成長の喜びを伝える環境が必要。
  5. スポーツを通じて、勝利以外の楽しさや価値を体感する重要性

 

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