
自分の主観的な感覚とあわせて、
客観的に見れるようになると、
もっと成長できるヒントが見つかります。
そのために、
「観戦する」ことも
とても大事な時間ですよね。
試合を観戦するときに、
子どもたちと大切にしていることが
あります。
それは、
「目に見えないものを、
見ること」
です。
試合の中で、
「こんな選手になりたい!」
というプレイヤーを1人決めて、
その選手が、
どんなことを考え、
どんなことを感じ、
心の中でどんな言葉を使って、
どんな目標をもって
動いているのかを見る。
目標とする選手の
頭の中を感じることによって、
自分自身がいざプレーする時の指標となり、
よりよいプレーをするための
参考にすることができます。
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試合観戦時の3つのポイント
1.何を見ているのか?
2.何を感じているのか?
3.プレー中どんな言葉を掛けているのか?
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1.なにを見ているのか?
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選手はどんな風景を見ているのか?
その選手にのりうつったつもりになって、
同じ目線になって感じてみる。
そうすると、
観客席からは見られない風景と、
選手が何を見て、決断し、
プレーしているのかを
感じることができます。
2.なにを感じているのか?
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選手はどんなことを感じているのか?
「もっとこうしてみよう」
「諦めない」
表情や仕草、
姿勢から選手がどんなことを感じ、
心がどう動いているのかを
探ってみる。
心の中でどんな感情の変化があるのかを
イメージしてみることが大切です。
3.プレー中どんな言葉を掛けているのか?
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仲間にどんな言葉を掛けているのか?
選手がどんな言葉をかけているのか?に
耳を傾けたり、
イメージしてみることで、
自分自身がピッチに立つ時の準備を
することができます。
チームメイトにかけている言葉と同時に、
選手が自分自身にかけている言葉も
イメージしてみましょう。
ヨーロッパのサッカーを
テレビで見るときは、
ファルカオやファンペルシとか、
点をとっている選手の動きを意識している。
どういう風に考えて、動いているのかって。
頭の中がどうなっているのかが気になる。
– 前田遼一(日本代表サッカー選手)
ぼーっと見ていると、
どうしてもボールだけを追いかけて
観戦してしまいがち。
もちろん、
観戦の目的が
「サッカーを
もっと好きになってもらうこと」
であれば純粋にサッカー観戦を
楽しむことがすごく大切です。
けれど、
本当に大切なものは目に見えません。
試合中のほんの少しの時間だけでも
「目に見えないものを、見る」時間を
つくることによって、
子どもたち選手の力をさらに
引き出しましょう