
「これからは対応力を磨かないと」
数年前、全国大会を終え、
チームの監督と話の対象は「対応力」に向かいました。
「ここまで来る選手はみんなやれることはやってきてる。
あとは、本番といった何が起こるかわからない状況を
柔軟に捉え、行動できる対応力が大切ですね」
以前、ニューヨークに行ったときのことです。
その日は、
東京からニューヨーク、そしてフロリダへのフライトし、
フロリダのホテルで宿泊する予定でした。
東京発を16:30に出発し、
ニューヨークへの到着予定は16:25(現地時間)。
そして、
ニューヨークを21:00に出発し、
フロリダへの到着は01:12です。
けれど、
そう予定どおりうまくいきません(笑)
その予定は急遽、
ニューヨーク、フロリダ間のフライトが
悪天候のため運行中止。
「え、うそでしょ!」
フロリダへホテルを取っているので、大慌て。
また、深夜の1時に到着したので、
すぐにホテルも見つかりません。
「どうしたらいいんだろう…」
また、
英語はしゃべれませんし、
代わりのチケットも抑えなくてはいけません。
「こんなはずじゃなかったのに…」
子どもたち選手もいざ本番になると、
練習では経験することのできなかった状況がやってきます。
環境や気温の変化、
審判のジャッジや
相手チームとの関わり方。
グラウンドのコンディション。
それを見越して
実践を踏まえた練習をしているわけですが、
それでも練習では補えないものが試合では顔をのぞかせます。
そうした際に、
いかに物事を見極め、考え、
柔軟に対応出来るかどうかが大切。
そして、
さらにできるのであれば、
その環境を楽しむことができたら最高です。
自分が全く予想しない球が来たときにどう対応するか。
それが大事です。
試合では打ちたい球は来ない。
好きな球を待っていたのでは終わってしまいます。
ー イチロー
ニューヨークでは、
一緒に旅をした仲間に助けられ、
なんとか、
フライトの変更も宿泊先も、
手配することができました。
「思ってたのとちがう!!」
「想定外!!」
「言ってたのと違うぞ!!」
その状況をしっかりと見極め、
どう対応するか、という柔軟性を
確かめなさいというメッセージだったのかもしれません。
「なるほど。そう来たか」
想定外を対応力を磨く機会にしましょう。