「マグロいつ食べるの!?」
近所にそんな看板をもつ
お兄さんがちらほら。
何かなー?
と思って近寄ってみると、
近所のタイヤ屋さんが
リニューアルオープンに伴い、
マグロの解体ショーをしていました。
でもそこで、
ちょっと違和感を覚えたんですよね。
なぜ、
タイヤ屋さんが解体ショー?
って。
おそらくタイヤ屋さんは
「リニューアルしたことを
多くの人に知って欲しい」
と、考えました。
そこで、
どうやったらみんな来てくれるか?
↓
みんなマグロ大好き。(たぶん)
↓
解体ショーをして、
マグロを食べてもらおう!
↓
そこでタイヤも
買ってもらおう!
買ってもらえなくても、
興味をもってもらおう。
こんなことを考えたはず。
でも、僕が見ていた限り結果は
近所のおじいちゃんおばあちゃんが
ちらほら来ていたくらい。
何事もまずは「与える」ことが大切。
なので、マグロの解体ショーは
決して無駄ではないと思います。
でも、
タイヤ屋さんなのに
マグロの解体ショー???
この2つのつながりや、
「ストーリー」が欠落しているから、
あまりお客様に
伝わってないんじゃないかな?
とも思うんです。
子どもたち選手への
指導法についても同じです。
なぜ、こうした指導をしているのか。
どういった未来を目指しているのか。
そもそもサッカーをする目的は何なのか?
ストーリーと「指導の実際」が
かみ合ってこそ、
伝わるものになり、
子どもたち選手も
応援してくれる保護者の方も
行動を起こしやすくなります。
頭ごなしに
指示をしても
なかなか伝わらない。
それは
そこにストーリーがないから。
子どもたち選手が
「動きたくなる」要素がないからかも
しれません。
人を動かす秘訣は、
この世にただ一つしかない。
この事実に気づいている人は少ないが、
人を動かす秘訣は、
間違いなく一つしかない。
それは、
自ら動きたくなる気持ちを
起こさせることだ。
ーデール・カーネギー
中学3年生の頃、
自分に自信が持てなくて、
監督からペナルティーキックの
キッカーに選出されても、
断わったことがありました。
キャプテンなのに・・。
けど、
その断りも聞き入れてもらえず、
結果、
5人目のキッカーとして
インサイドキックで丁寧に
コースを狙ったボールは、
自分の自信を表すかのように、
弱々しく転がり、
相手ゴールキーパーの
腕の中に。
僕らのチームは
予選敗退。
悔しくて情けなくて、
三日三晩泣きました。
それ以降、
PKを蹴る子どもたち選手には、
悔いの残らないように、
思い切ってやってこい!
と伝えています。
心が動いたとき、
はじめて子どもたち選手は
行動をはじめます。
伝えたいことに
ストーリーをのせましょう。
「動かす」のではなく、
「動きたくなる」、
相手の心に響く、
ストーリーを。
>>> 「なぜ」を伝えていますか?