テレビゲームから学ぶ、集中力と夢中度の秘訣

 

練習に夢中になってほしい
集中してほしいと
僕たち大人は願わずにはいられません。

集中力は
限られた時間しか持たないことを理解し、
子どもたちの集中力状態を
観察することが重要です。

テレビゲームにおける
成功要素(自由、自己決定、遂行能力)を
スポーツに取り入れ
子どもたちに自分で選択肢を持たせ
自己決定権を与えることが役立ちます。

 

 

どんなことで困っていますか?
 
低学年の子供達にサッカーを中心にスポーツを学ばせているが、
子供たちの集中力が持たない
 
どんな状態を望みますか?
 
夢中になって遊んでくれる環境を作ってあげたい。

 

 
 
 
 
ご質問ありがとうございます!
今回は指導者さんからの質問です。
 
 
僕自身も
 
どうしたら子どもたちが
わくわくドキドキしながら夢中になって取り組んでくれるか?
 
を探究しています。
 
 
夢中になって取り組むことが、
学びを最大化してくれると信じているからです。
 
 
では、
どうしたら彼らの
夢中を引き出すことができるのでしょう。
 
 
 

集中力は続かない!?

 
 
まず、
「集中力は続くもの」という思い込みを
捨てるところからはじめましょう。
 
 
私たちの集中力は
そう長く続かないのかもしれないのです。
 
 
集中できない原因は、
  • 学習環境そのもの
  • 練習の内容
  • 休憩や睡眠の取り方
  • 体調
など様々なところに潜んでいます。
 
 
東京大学薬学部の池谷裕二教授が
株式会社ベネッセコーポレーション協力のもとに
行なった実験によれば、
 
学習中の中学生の脳波を計測したところ、
勉強を開始してから40分を境に
集中力が急激に降下することが示唆されたのだそうです。
 
中学生で40分ですから、
小学校低学年では、
さらに短いことは容易に想像できます。
 
 
 

集中力4つの状態

 
 
ちなみに集中力には
4つの段階があると言われています。
 

consciousness :ぼんやりと意識を向けている
attention    :注意を向けている
concentration  :集中している
focus     :没頭している

 
 
子どもたちが
どの集中段階にいるのかを
興味深く観察することで、
 
僕たち大人の
アプローチにも変化が生まれます。
 
 

どんなときに夢中になっていますか?

 
 
子どもたちを観察していると、
「夢中になっているとき」と
そうでないときがあるはずです。
 
 
そこには
どんな違いがあるでしょうか?
 
 
どんなときは
夢中になって取り組んでいて、
 
どんなときは
集中力散漫になっているでしょうか。
 
 
 

テレビゲームに学ぶ「集中」がつづく要素

 
 
僕たちが教えるスポーツでは、
あまり集中力が続かないのに対し、
 
テレビゲームは
「やめなさい!」と何度言っても、
集中して取り組むのはなぜでしょう?
 
 
ここには
大きなヒントがありそうです。
 
 
子どもたちに、
「ゲームのどんなところが好き?」
と聞いたことがあります。
 
 
すると彼らは、
 
  • 「自由なところ!」
  • 「自分で決められること」
  • 「作戦考えて、戦うこと」
 
と教えてくれました。
 
 
つまり、
テレビゲームの中には、
自分で考え、
自分で決められる自由があり、
計画を立てて実行する(遂行能力)などの
要素が含まれているのです。
 
 
 

管理されてばかりではつまらない?

 
一方で
僕たちのスポーツ指導の現場はどうでしょう?
 
 
やるべきことが決まっていて、
言ったことと違うことをしたり、
失敗すると怒られてしまう。
 
また、
僕たち指導者が考えた
計画を実行し、
自分で選択する自由は
限りなく少ない。
 
仮にそうした環境だとしたら、
子どもたちの集中がつづかないのも
無理はないかもしれません。
 
 
 

学びにゲームの要素をプラスする

 
 
でも、
悲観しすぎることはありません。
 
子どもたちを観察し、
集中力がつづき、
夢中になれる環境づくりのコツを知ったら、
いまから実践すればいいのです。
 
 
テレビゲームの要素は
 
  • 自由
  • 自分で決められること
  • 遂行能力(計画して実行する力)
 
の3つでした。
 
 
まずはこれらの要素を
練習に追加してみましょう。
 
 
 
いかがでしたでしょうか。
 
今回は、
子どもたちの夢中を引き出すためにできることを
簡単にお伝えしました。
 
できることから
少しずつ取り組んでいきましょう!
 

 

◎まとめ

  1. 集中力は限られた時間しか持たないことを受け入れよう。
  2. 子どもたちの集中力の状態を観察し、どの段階にいるか理解しよう。
  3. テレビゲームの成功要素(自由、自己決定、遂行能力)をスポーツに取り入れよう。
  4. 子どもたちに自分で選択肢を持たせ、自己決定権を与えよう。
  5. 学びをゲームの要素で豊かにすることで、子どもたちが夢中になり、集中力を向上させる。

 

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