ご質問
「試合が競った時、慌てる子どもたちに、
どんな言葉をかけるといつも通りの気持ちに落ち着きますか?
やる気を失わず、集中できる状態になったらと思うのですが。」
試合終盤まで競い合った状態になると、
選手の中には、浮き足立ち、慌ててしまったり、
いつものパフォーマンスが発揮できないばかりか、
「もうダメかも」と途中で諦めてしまうこともありますよね。
では、日常生活やスポーツにおいて、
「慌ててしまう」のはどんなときでしょう?
・人前で話をするとき?
・飛行機のフライトが急に決行になったとき?
・前半早々、失点してしまったとき?
人それぞれ、
慌ててしまう状況は違うかもしれませんが、
共通点があるとすれば「思ってもみなかったこと」。
すなわち、「想定外」というキーワードです。
手元にある辞書にも、
「慌てるとは、
思いがけないことに出くわして
落ち着きを失うこと」
とあります。
ですので、
「慌てない」ためには、いかに「想定外をなくしておくか」
「慌てない」ためには、いかに「想定外をなくしておくか」
ということがポイントになります。
たびたび生死の境を切り抜けてきたベテランの隊長は、平素の訓練では若いパイロットの操縦技術には及ばないが、ピンチに際して、その何倍かの腕前を発揮する。それは慌てないからである。(源田実/パイロット)
質問者の方からは
「どんな言葉をかけたらいいか?」という
ご相談ですが、
チーム(や家族)としていかに、
あらゆる試合展開を想定し、
トレーニングしてきたかによって
選手にかけられる言葉が変わってきます。
いえ、むしろ、
「どんな言葉をかけるかどうか」よりも、
「想定外を想定内にする準備をいかにしてきたか」、
ということが重要です。
では、
まずできることは何があるでしょう。
想定外を想定内にする「準備」として、
「もし、○○になったら、どうする?」
と、
子どもたち選手と一緒に考えてみてください。
子どもたち選手と一緒に考えてみてください。
「もし、残り5分で1−1で試合展開が拮抗していたらどうする?」
「もし、試合開始1分で選手が一人退場になったらどうする?」
「もし、キャプテンが事故で試合に出られなかったらどうする?」
「もし、○○がユニフォームを忘れちゃったらどうする?」
「もし、いつも使ってるバットが折れちゃったらどうする?」
.
.
.
そして、その後に、
「そうならないために、どんな準備をする?」
「もし、そうなったら、どうする?」
と問いかけ、
トレーニングでできる準備と
いざ、そうなった場合の対処法を
みんなで考えてみましょう。
(ゲーム感覚で行うとたくさん出てきますよ)
準備とは、
あらゆるネガティブな不安要素について、
一つひとつイメージを働かせ、
不安を消していく作業です。
イチロー選手の言葉をお借りするなら、
「準備とは、言い訳を排除すること」
もちろん、
いくらイメージしたと思っても、
僕らには想像し得なかった「想定外」のことは起こります。
僕自身もある強豪女子フットサルチームと
全国大会に臨んだ際に、
試合序盤で「0−3」と点差を離され、
手も足も出せずにそのまま敗退してしまった
苦い過去があります。
準備を怠ってしまったのです。
ご紹介したしつもんは、
大きな大会の1ヶ月前など、
準備の時間をしっかりと持てるときが
とても効果的です。
「こうなったらいやだな」と感じる状況を
スタッフやチームメイトとみんなで書き出しておけば、
いざ、その場面に出くわしたときには、
用意しておいた効果的な言葉がかけられると思いますよ。
◎この記事のポイント
・想像し得なかった状態になると人は慌ててしまう
・慌てないためには、あらゆる想定外をイメージすること
・「こうなったらいやだな」と感じる不安な状況を書き出す
・不安な状況に対する行動を予め考えておく
◎この記事のしつもん
・もし、○○になったらどうする?
・そうならないために、どんな準備をする?
・もし、そうなったら、どうする?
・どんな想定外がありますか?
・どうやって想定内にしますか?
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