
「うちの選手は
片付けるべきときに遊んでいたりと、
優先順位が決められないんです」
サッカーをはじめ、
スポーツ選手には決断力が求められます。
試合前やハーフタイムに、
コーチや監督からどんなに素晴らしいアドバイスをもらっても、
最終的に決断するのは選手自身。
バッターボックスに立つのも、
マウンドに立つのも選手自身です。
そう考えてみると、
日常生活から、自分で決めて行動する機会を
増やすことが大切かもしれません。
決断する力と同時に
子どもたちにも求められるのが
優先順位をつける力。
「いま、もっとも時間とエネルギーを
注ぐべきものは何なのか?」
を、しっかりと整理しないと、
集中して片付けるべきときに、
遊んでしまったりして、
コーチから怒られてしまうかもしれません。
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選択するということは
優先度をつけることであり、
エネルギーの分散を
極力避けることである。
ー利根川進
(ノーベル生理学・医学賞受賞)
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片付けや掃除をするべきときに、
ふざけてしまったり、
遊んでいる選手に対して、
「いまは、何する時間かな?」
そう問いかけるのもいいですが、
やっぱりそこには怒りのエネルギーが
伝わってしまいがちです。
ですので、
グラウンドの外で、
優先順位と触れ合う機会が必要かもしれません。
「来年、実現したいことは何だろう?」
その答えをたくさん書き出してみる。
30個から50個くらい書き出したら、
今度は
「絶対に実現したいことを A 」
「まぁまぁ実現したいことを B」
「別に実現しなくてもいいことを C」
に分けてみる。
そして、
Aの中から今度は
「1、2、3、4…」という具合に
番号を順番にふってみると、
どこにエネルギーと時間を注ぐべきかが見えてきます。
A1 全国で優勝する
A4 MVPをとる
A3 リフティング1万回達成
A2 体育で5をとる
A5 50mを6秒台で走れるようになる
優先順位ができたら、
あとは「どのようにすれば実現できるだろう?」と
しつもんすると、
たくさんのアイディアが見つかります。
まずは、
目標をつくるときや日常生活の中で
優先順位を考えるトレーニングをしましょう。