
子どもたち選手の力を引き出すためには、
選手との信頼関係が大切です。
どんな素晴らしい指導ができたとしても、
選手との関係性ができていなければ、
その力は半分も生かせないかもしれません。
子どもたちをどれだけ
信じることができるか?が大切かもしれません。
「信じる」を表す言葉はたくさんありますが、
「信用」と「信頼」の2つに分けて考えてみましょう。
信用と信頼。
この2つの違いは何でしょうか?
信用とは、
何らかの結果や実績についての評価のこと。
たとえば、
友人から「1万円貸して」と言われた時に、
すぐに貸せる人と、
貸しても大丈夫かな?と
無意識に感じてしまう人がいますよね。
銀行でお金を借りるときは、
担保が必要になります。
銀行はその担保を見て判断した上で、
「これだけお金を貸しましょう」となります。
「返済してくれるのであれば、
貸しますよ」というスタンスが信用です。
子どもたち選手のことで考えてみると、
過去の行為や実績などを見た上で
信じることを信用というのかもしれません。
一方で信頼とは
子どもたち選手を信じるにあたって、
条件を一切つけないことです。
「勉強できるから」
「足が速いから」
「この前、点を決めたから」
そうした条件をなくすこと。
たとえ、
信用を得られるだけの
実績も根拠もなくても信じる。
無条件に信じることが「信頼」です。
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良い時も、悪い時も
同じ態度で接してくれた人だけ
信じられんだ。
そういう人と一生つきあっていきたい。
ー落合博満
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「勉強ができなくても」
「足が速くなくても」
「部屋を綺麗に片付けられなくても」
「忘れ物が多くても」
「集中力がなくても」
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すべてがなかったとしても、
無条件に愛を注ぐこと。
それを、信頼というのかもしれません。
メンバーを選ぶときは信用が必要になります。
そのために選手もアピールします。
けれど、
子どもたちとの関係をより素敵なものにするには、
選手を信頼することが必要かもしれません。
僕ら大人の信頼している気持ちが伝わったとき、
はじめて子どもたちは本当の意味で
心を開いてくれるはずです。