おなじ映画を鑑賞しても、
感動ポイントが違うように、
僕らはおなじものを見ているつもりでも、
感覚はひとそれぞれ。
見えているものも、
感じているものにも
本当は違いがあることが
たくさんあります。
子どもたち選手のスポーツの場面を
想像してみましょう。
まわりに敵もいない状態で、
シュートを外した選手に対して、
「なんであそこで外すんだよ!」
あんなのも決められないのか!?
「いや、でも・・・」
「でもじゃない!
言い訳するな!」
と、
僕ら大人の見えているものだけで判断し、
伝えてしまうことがあります。
けれど、
大切なことは
子どもたち選手と
「おなじ」を感じる力。
もちろん、
コーチや他のチームメイトが見えている
客観的な視点を伝えることも大切です。
けれど、
まずは子どもたち選手の
見えていたモノを感じること。
こちらが選手に歩み寄らないと、
「なにを言っても
怒られるだけじゃん…」
と、子どもたちは
心を閉ざしてしまいます。
子どもたち選手の
見えているものを感じるために、
対話を重ねましょう。
そのためには
「なんで?」をのぞく、
しつもんをすることが効果的です。
「なんで?」で
しつもんすると、
子どもたち選手は
問いつめられているように
感じてしまいます。
なので例えば、
野球のゴロの場面で考えてみると、
「どんなこと考えてた?」
「何を見てた?」
「バウンドのどこで捕ろうとした?」
「いつ捕ろうと思ったの?」
と問いかけてみる。
すると、
子どもたちから答えが返ってきます。
そして対話を重ねることで、
「そうか!
ここがいけなかったんだ!
こうすればよかったんだ!」
とお互いに問題点を見つけ、
解決することができます。
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愛とは、
互いに見つめ合うことではない。
ふたりが同じ方向を見つめることである。
ーサン・テグジュペリ(作家)
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子どもたち選手が見えていたものを
感じることで、
僕ら大人が教えなくても、
子どもたち選手は自分たちで考え、
次の解決策を見つける力を持っています。
子どもたち選手と
「おなじ」を感じる
時間をつくりましょう。