「アリとキリギリス」と次女~どうして冬が来ると食べ物がなくなるって知ってたの?~

こんにちは。仙台のしつもんメンタルトレーニングトレーナー・あゆみんです。

今回は日常生活の中で起きた出来事をお伝えしたいと思います。

 

昨日の夜、娘たち(小1&小2)に読み聞かせをしたときのことです。

次女が選んだお話は「アリとキリギリス」。
夏の間、アリさんは一生懸命働いて食べ物を集めているのに対し、
キリギリスさんは歌ったり演奏したり、遊んでばかりいる。

冬になって、アリさんは美味しい食べ物を食べて
巣の中でぬくぬくと過ごすことができたけれど、

キリギリスさんは食べる物がなくて、アリさんの家に
「食べ物を分けてください」とやってくるあのイソップ童話です。

 

娘たちと「プチしつもん読書会」

しつもんメンタルトレーニングインストラクターのグループ内で、
「しつもん読書会」というグループがあります。

私は入っていなかったのですが、この日ふと、
「そういえば。ちょっとやってみよう」という気持ちになりました。

 

「どう思った?アリとキリギリス、どっちがいい?」

娘にしつもんしたあと、

「あ、2つ聞いちゃった」と早速失敗してしまいました

しつもんは一度に1つがいいですよね

 

とりあえず、娘の答えを待つと、

「うーん、アリさんがいい」

「どうして?」

「だってね・・・」

次女は自分の思ったことを話してくれて、

「へえ、意外としっかり考えてるんだな」と新たな発見でした。

 

次女から鋭いしつもんがとんで来た!

 

会話の流れで、1年生の次女が、

「でも、アリさんはどうして冬になると食べ物がなくなると知っていたの?」

と聞いてきました。

 

・・・・

 

だよねっ!!

ん?なぜ?どうして?

 

 

そう言われれば、その通りです。

アリとキリギリス。

お互い「今年」生まれたばかりだとしたら。

冬を越すのは初めてのはず。

冬がどういうものかも知らない。

冬になにが起こるかわからない。

 

もうすでに成長した大人だったとしたら。

アリは「先輩」から聞いていたから知っていたのかな?

 

「ふゆっていうのはね、とってもさむくて、

たべるものもなくなっちゃうんだよ。

だから、いまのうちにあつめておくんだ」

 

一方のキリギリス。

先輩から聞いてなかったのかな?

昨年、冬を越したときはどうしていたの?

もし昨年も同じようにアリさんの家に行っていたら、

「冬はこうなるんだな。じゃあ、どうしようか」と考えなかったのかな?

 

「ことしもふゆがくるけど、まあいいか。

なつのあいだは、うたって、あそんでくらそう。」

 

もしや、毎年毎年アリさんの家に行っていたの?

あれ?現実的に考えたら、そもそもキリギリスって集団で過ごすの?

(その絵本では2匹のキリギリスがいました)

 

もうね、時系列がごちゃごちゃしてきて、わけわかんなくなってきました

昆虫の生態の話とか、

「いやいや、キリギリスもキリギリスなりの人生を送っているのだよ」とか、

いろんな話に発展しそうです

 

どんな答えも正解

 

「アリさんのようにしっかり働くと、あとでいいことありますよ」

「遊んでばかりいると、キリギリスさんみたいになりますよ」

「アリとキリギリス」のお話は、一般的には「努力」とか「怠けずに働こう」といったことが教訓になると思います。

でも、今回、次女から新たな視点を教わりました。

次女的視点でまとめるならば、

「大事なことは次の世代に伝えていこう」

「困ったことがあったら、みんなでどうしようか考えよう」などでしょうか。

そういう見方もあるなあ、と心から実感しました。

(1つの視点でしか見ていなかった自分の視野の狭さも実感・・・苦笑

 

しつもんメンタルトレーニングの3つのルールの1つに、

「どんな答えも正解」があります。

しつもんに対して、その人から出てくる言葉は、どんな答えも正解です。

「間違い」はありません。

あとの2つは、「わからないも正解」「相手の意見を受けとめる」

そのルールのおかげもあり、講座を受けるときは安心して自分の意見を言えます。

 

しつもんに触れることも大事。

さらに、このときの次女のように、

自分でしつもんを作ることができると、自ら学ぶきっかけになると講座で学びました。

 

3つのルールを日常生活の中でも取り入れ、しつもんを活用してみたら、

娘たちととっても楽しい会話ができました。

 

「どうして冬になると食べ物がなくなると知っていたの?」

「どうして知っていたんだと思う?」

「うーんとね・・・」

 

問いかけると、子どもは自然と考えます。

おもしろいですね。

しつもんメンタルトレーニングを意識した子育て、これからも続けていこうと思います。

 

(追記:その後、しつもんメンタルトレーニング読書会にも勢いで参加しましたよろしくお願いします♪