試合後の時間は
子どもたちの成長を促すために、
「反省会」ではなく
「振り返り」と呼び、
悪いだけでなく良い点にも焦点を当てます。
自己評価を促し、
目標に向けたステップを見つけ、
ポジティブなイメージを作ります。
言葉の力でモチベーションを向上させ、
成長意識を育てましょう。
“振り返り”は単なる反省会ではなく、
ポジティブな方向への
ステップアップの機会となります。
大切な我が子、大切な選手だからこそ、
僕ら大人の理想の姿に当てはめて
「あれもできない」
「これもできない」
と、引き算で見てしまいがちです。
人は「欠けているところ」を探すのが得意。
何も意識しないで過ごしていると、
欠けている所やできていないところを見て、
評価してしまいがちです。
これはチームでもおなじ。
試合の敗戦後には、反省会が開かれます。
「あそこが悪かった」
「あのミスがなければ」
「お前のせいで」
けれど、いつも
「あれもできない」
「これもできない」
と足りないところを指摘されていれば、
子どもたちは自分のことを嫌いになってしまいます。
結果、自分を信じられなくなり、
練習でも試合でも本来の力を発揮することができません。
誰でもそうやけど、反省する人は、きっと成功するな。
本当に正しく反省する。
そうすると次に何をすべきか、
何をしたらいかんかということがきちんとわかるからな。
それで成長していくわけや。
人間として。
ー松下幸之助
僕らも子どもたちも「反省会」という言葉には、
悪いところを見つける時間、
と思っている人もいるかもしれません。
反省会という言葉を聞くだけで、
空気が重くなる、あの感じです。
言葉に、
そうしたイメージがついているのであれば、
イメージを変えるか、言葉を変えること。
「反省会」だと、
悪いところをイメージしちゃうけれど、
「振り返り」だったら、
良いところも見つけられそう。
そうであれば、
今まで「反省会」と呼んでいた時間を
「振り返り」と変えてもいいかもしれません。
反省会にしても、振り返りにしても、
試合後の時間の目的は、
試合を振り返り、
良かったところをさらに伸ばし、
悪かったところを改善する。
そして、それを次につなげること。
「うまくいったことは何だろう?」
「どんなチャレンジをした?」
「3ヶ月前に比べてできるようになったことは何があるかな?」
「より良くするために、何ができるだろう?」
試合後の時間をより活用し、
「成長するためにもっと練習したい!」
そんな気持ちを引き出せる時間にしましょう。
◎まとめ
- 試合後の時間を「振り返り」と呼ぶことで、悪いところだけでなく良いところにも目を向ける。
- 選手自身が成長を感じられるような問いかけを通じて自己評価を促す。
- 試合後の振り返りは、目標達成に向けた具体的なステップを見つけ出す手段となる。
- ポジティブなイメージですすめる為、「振り返り」という言葉を使うことでモチベーション向上を図る。
- やるきを引き出すことで、選手たちの成長意識を高め、練習への積極性を促進する。