否定的な言葉は、そのまま伝えると、
本来望んでいない行動を引き起こしてしまうことがあります。
例えば、「遅刻しないように」という指示を出すと、逆に遅刻する可能性が高くなると言われています。
これは、人間の脳が否定語を理解できないとされるためです。
本来は良い行動を促すために使われるはずの言葉が、逆効果となってしまうことがあるため、言葉の使い方には注意が必要です。
特に、子どもたちに対しては、肯定的な言葉を使い、良い行動を促すようにしましょう。
僕ら大人も子どもたちも否定された言葉を耳にすると、
心理的にその行動をしたくなるものです。
「絶対開けないで!」と言われれば開けたくなりますし、
「ミスするな!」と言われれば、ミスを頭の中でイメージして、
無意識にミスをする可能性が高まります。
僕ら人間の脳は「否定語」を理解できないといわれています。
「ミスをしないように」
「失敗しないように」
「遅刻をしないように」
というような「~しない」という否定語に対して、
「ミスをする」
「失敗をする」
「遅刻をする」
という内容を受け取ってしまうというのです。
すると、悲しいことに、
「しないようにしよう」と思ったことが
起こりやすくなってしまいます。
大事な場面でシュートを外さないでね。
言葉をかけられた選手は
残念ながら「シュートを外す」ことを
まず、頭の中でイメージしてしまいます。
こうした現象を、
心理学では「否定命令」といいます。
言葉が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
ーウイリアム・ジェームス
子どもたちが大好きなヒーローショーでは、
「ちびっ子に否定語は使わない」という教えがあるそうです。
「立たないで」ではなく「座って見てね」
「走らないで」ではなく「ゆっくり歩いてね」
「しゃべらないで」ではなく「静かに見てね」
言葉を変えることが、
子どもたちの行動を変える一歩となります。
自分自身が口にしている
「否定的な言葉」に気づいたら、
「肯定的な言葉」に直していきましょう。
遅刻するな、ではなく
時間に余裕を持ってきてね。
シュート外すなよ、ではなく、
しっかり決めよう。
子どもたち選手と一緒に、
言葉を変え、行動に変化を起こしましょう。
◎まとめ
- 否定的な言葉を使うと、本来望まない行動を引き起こすことがある。
- 人間の脳は否定語を理解できないため、肯定的な言葉の使用が重要。
- 心理学では、否定命令という現象が説明されている。
- 子どもたちに対しては、肯定的な言葉を使い、良い行動を促すことが重要。
- 自分自身の言葉にも注意し、否定的な言葉を使わず、肯定的な言葉を使うよう心がけることが大切。
5,000人の読者が購読中のメールマガジン!
無料のメールマガジンに加えて、
講演会やセミナーでお伝えしている子どものやる気を引き出す5つの方法を「誰でもすぐに実践できる」ようにシンプルなかたちでお届けしています。ぜひこちらもお受け取り下さい!
オンラインスクールでさらに学びを深めませんか?
すぐに学びたい!というあなたには、
いつでも、どこでも、好きなときに学べるオンラインスクールを用意しています!
ぜひこちらで学びを深めて、子どもとの関わり方をより良いものにしましょう!