
あるバスケットボールチームが、
大切な試合で3点差をつけられ敗戦。
「こんな負け方するなんて…」
と、
保護者から選手達への不満が高まり、
ミーティングをすることを求められました。
「試合を思い通りに展開できなかった」
「大切な試合で負けてしまった」
「自分のミスがなければ」
ミーティングをすることで、
コミュニケーションを図ることができます。
けれど、
今回の場合、
「ミーティングをすること」には、
保護者側からの「反省しなさい」という意図が
透けて見えていて、
このままミーティングを行っても、
建設的な思考は巡らないかもしれません。
コミュニケーションとは、
「問題が起きたときだけするもの」ではなく、
「問題がなくてもするもの」です。
コミュニケーションとは、お互いの別々の体験がひとつの共有財産となるまで、その体験を貸し借りするプロセスのことをいう。ージョン・デューイ(教育学者)
僕たち大人が、
子どもたちに「批判的な反省」だけを促すのでは、
効果は望めません。
負けてしまった後だけでなく、
勝ったあとも日常的に「振り返り」をする機会を
つくっておけば、
僕たち大人が促さなくても
自然とコミュニケーションが生まれます。
コミュニケーションの目的は、
「意志の共有」と考えることもできます。
「僕はこう感じた」
「あなたはどう感じたの?」
「どうして?」
負けたときなど、
問題が起きたときだけでなく、
普段からコミュニケーションをとり、
お互いの意志や考え、感じたことを
交換しましょう。
◎この記事のポイント
・ミーティングや振り返りは日常的にしたいもの
・負けた後だけのミーティングでは得るものは少ない
・問題がないときもコミュニケーションをしよう