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質問って
子どもたち選手の
やる気や成長を引き出せます。
同時に
奪うこともできる力を持っています。
一見、子どもたち選手に
自分たちで選択させているようでも
実は、答えが決まっている質問って
ありませんか?
しつもんは
選択肢を奪わないことが重要です。
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意図を持って
子どもたちに「問いかける」ことで
選手の考えや力を引き出すことができます。
一方で、質問に命令を潜ませ、子どものやる気を奪ってしまうこともあります。
例えば、
お仕事で考えてみましょう。
退社時間の1分前。
お仕事を終えて、
退社しようとしていたあなたのもとへ、
上司が側までやってきて、
「これ、明日までにできる?」
と、問いかけます。
純粋に、
質問に答えるだけならば、
「はい、いますぐやりますね!」
と答えることもできますし、
「いえ、ちょっと今日は予定があるので、いますぐ退社します」
と答えることもできます。
けれど、
多くの場合において、
実際には「はい」としか答えることができないものです。
この上司からの質問は、
「はい」か「いいえ」で答えられるような質問に見えますが、
実際には「はい」と答えさせることを前提としており、
質問に見せかけた「命令」(命令質問)です。
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人の育て方に迷ったときは、自分に質問するといい。「この体験を通じて、相手は何を学ぶだろうか?」と。そうすれば、必ず答えが見つかるだろう。ーアルフレッド・アドラー
結果が出ない子どもたち。
しびれを切らした少年団の担当のコーチは
こう問いかけたそうです。
「みんなで楽しくやりたいのか?
それとも、努力して優勝を目指すのとどっちがいいんだ?」
「僕はみんなが好きだし、楽しいのがいい!」
と、男の子が思い切って伝えると、
「そんなんじゃダメだ!
努力してやるから楽しいんだ!」
と、一喝されてしまったそうです。
子どもたちは渋々コーチの考えを受け入れましたが、
練習態度がその言葉だけで変わるとは思えません。
案の定、
練習時の態度や雰囲気は以前のまま。
するとコーチは
「お前達が
努力して1位を目指すのがいいと言ったじゃないか?
嘘だったのか?」
と声を荒げてしまいました。
「みんなで楽しくやりたいのか?
それとも、努力して優勝を目指すのとどっちがいいんだ?」
これは、
A:みんなで楽しくやる
B:努力して優勝を目指す
という2つの選択肢があるように見えて、
「B」しか選ぶことができません。
これらを
「命令質問」と呼びます。
質問する上で大切なことは、
相手の選択肢を奪わないこと。
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けれど、お仕事やサッカーコーチの例は、
僕たちの身の回りでも起こりえることですよね。
お母さん「今日はラーメンとハンバーグどっちがいい?」
子ども 「ハンバーグ!!!」
お母さん「えー、ハンバーグめんどくさいな」
子ども 「えー(どっちがいいって聞いたじゃん…)」
僕たちの心の状態が満たされていないと、
とくに「選択肢」を奪ってしまいがちです。
どっちを選んでもいいよ。
しつもんをするときは、
相手の選択肢を奪わず、
答えを受け止める姿勢をつくりましょう。
◎この記事のポイント
・しつもんは選択肢を奪わないことが大切
・質問に見せかけた「命令質問」に要注意
◎まとめ
- 質問は子どもたちの考えや力を引き出す重要な手段である。
- 質問には命令を潜ませず、相手の選択肢を奪わないことが大切。
- 命令質問は相手の選択肢を狭め、コミュニケーションを妨げることがある。
- 質問を通じて、相手の選択肢を尊重し、選択肢を広げる姿勢が大切。
- 質問術を活用して子どもたちを自分らしく成長させる方法を模索しましょう。