小学生の頃、
音楽の池田先生が大好きでした。
譜面に「ドレミファソ」と
書き込むことを怒らなかったし、
リコーダーの課題曲は、
TVでやってる流行りの僕らが
好きな音楽だったし、
知らない楽器に触れる機会を
たくさんくれました。
特に好きだったのは
目を閉じて耳をすます時間。
クラスメイト3人が
家から持ってきたコップであるとか、
おもちゃであるとか、
そうした何かを耳元で鳴らしてまわり、
それがどんなものなのかを
当てる時間です。
いま、思い返してみると
先生の音楽の目的は
「音楽を好きになってもらうこと」
だったように思います。
音楽のテストで良い点を
とってもらうことではなく、
たくさんの「音」に触れて、
音楽を好きになってほしい。
そんな気持ちが
小学生ながらに伝わってきて、
大好きな時間でした。
目的を見つけよ。
手段はついてくる。
ー マハトマ・ガンジー
僕ら大人も子どもたち選手も
目の前のできごとに集中するがあまり、
本当の目的を見失い、
手段や方法にとらわれてしまいます。
子どもたち選手が
持っている力を最大限に発揮することが
目的のはずなのに、
いつしか、
戦術や戦い方といった手段が
目的にすり替わってしまいます。
しつもんもそう。
しつもんはあくまでも手段です。
目的は選手の
考える力を引き出すこと。
そのためには、
しつもんしないことも、
大切です。
「目的は何だっけ?」
目的を忘れず、
手段を選びましょう。