しつもんが「チームの文化」をつくる

質問は暗闇に光を当てる役割を担います。

洞窟や夜の森林などの暗闇の中で
足下を照らすのか、
それとも、上空を照らすのかで
見えるものや、
手に入れられる情報が変わってくるように、

質問を意識することで、
チームの雰囲気や文化にも大きな影響を与えます。

僕ら大人の問いかけが、

「なぜ、いつも勝てないのか?」
「この試合で負けたのは誰のせいだ?」
「ミスをしたのは誰だ?」

といったものばかりだと、
そのチームでは
互いに責任をなすりつけあい、
失敗を恐れ、
チャレンジ精神を欠く文化が育ちます。

一方で、

「どうしたら、より良くなるだろう?」
「この試合で、うまくいったことは何があっただろう?」
「仲間がいることでできることは何だろう?」

明るく開放的な問いかけが多いと、
ギスギスとした雰囲気が徐々に薄くなっていきます。

 

 

私たちはみな、
自分たちの問いかけがつくりだす世界に
生きているのだ
ー ウォーレン・バーガー

 

これは、
スポーツのチームだけでなく、
会社や家族といった組織、
そして自分自身といった個人だけをとっても
おなじことが言えるかもしれません。

 

チームの雰囲気が悪い。

 

そんなときは、
どのような「問いかけ」が飛び交っているか
ちょっと離れて観察してみてください。

互いのミスやあらを探し、
責任をなすりつけあうような関係性の場合は、

「なぜ、いつも勝てないのか?」
「この試合で負けたのは誰のせいだ?」
「ミスをしたのは誰だ?」

といった問いかけが
中心となっているはずです。

ここで言う問いかけとは、
「言葉」として表面化するものもあれば、
実際に口にすることはないけれど、
子どもたちの「心の中」に潜在化しているものもあります。

「どんなチームにしたいだろう?」
「わたしたちらしさは何だろう?」
「このチームでやらないことは何だろう?」

チームの中に
どんな問いかけが飛び交っているか観察し、
望むチームづくりを整理していきましょう。

◎この記事のポイント
・しつもんがチームの文化をつくる
・批判的な問いかけは互いに責任をなすりつけあい、失敗を恐れ、チャレンジ精神を欠く文化が育つ
・明るく前向きな問いかけはギスギスとした雰囲気に変化を与える

◎この記事のしつもん
「どんなチームにしたいだろう?」
「わたしたちらしさは何だろう?」
「このチームでやらないことは何だろう?」

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