「どうしてそう思うの?」
学生時代は横柄は態度ばかり。
人の考えや意見に耳を傾けるタイプではなかったそうです。
けれど、
チームメイトとの衝突を機に心機一転。
相手の考えをまず聞くという姿勢を大切にし、
いまでは、どんなに真逆の考えであったとしても、
「どうしてそう思うの?」と、問いかけるそうです。
どうして、そう思うのか?
相手の考えに興味があるんです。
チームの魅力の一つは「違いがあること」
いろんな考えを持った人が集まっているからこそ、
新しいアイデアが生まれたり、革新的な行動を起こせたりします。
例えば、「良い選手とは?」という
問いかけの答えを一つとっても、人によって考えや意味は違います。
「泥臭くても勝つことができる選手」という人もいれば、
「自分の力をどんな時も発揮できる選手」や
「味方の良いところを引き出せる選手」といった考えもあるかもしれません。
言葉というのは、ひとつのシンボルであって、
その下にたくさんの意味がついています。
その意味は、人によって違うのです。
その部分を理解し合わないかぎり、
互いの言いたいことを伝え合うことはできません。そして、その部分をはっきりさせ、
互いに同じビジョンを共有していくことが、
コミュニケーションであり、「聞く」という行為なのです。
自分の考えやイメージを捨て、
相手の持つ「良い選手」のイメージに合わせなさいということではなく、
また、お互いが妥協して、
中間的な「良い選手」のイメージを持つことでもありません。
そして、
自分の「良い選手」のイメージを捨てることでもありません。
お互いが一度、
お互いの「良い選手」の考えやイメージを持つこと。
それが、
同じビジョンを共有することといえるかもしれません。
相手の視点に立ち、
相手が思う「良い選手とは?」の答えをより知ることができると、
信頼関係は深まり、チームであれば、より成長するチームとなります。
お互いの考えに耳を傾け、
チームの信頼関係を育みましょう。
◎「相手の考えに耳を傾けるとき」に効果的なしつもん
・どうして、そう思うの?
・それで?
・そう思ったきっかけは何があった?