子どもたち選手に選択肢をあげて、やる気を引き出そう。

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「自分で言う?
 それともお母さんが言う?」

講座に参加してくれたのは、
聴覚障害をもつ女の子。

僕の言葉だけではなかなか伝わらず、
お母さんが手話でサポートして下さいました。

いつも通り、僕がしつもんし、
子どもたちは自分の考えをワークシートに書き込み、

その後に、
答えを小さなグループで伝え合ってもらいます。

講座中、
伝え合ってもらう時間の中で、
お母さんが娘さんにしていた
関わりがとってもステキだったんです。

「自分で言う?
 それともお母さんが言う?」

僕ら大人もそうですが、
子どもたち選手も選択肢が1つしかないと、
心が窮屈に感じることがあります。

「いまは練習したくない」

「いまはまだ、
 チャレンジする勇気が出ない」

「あとでやりたい」

そんな選手を見つけては、

「練習しないなら走ってろ!!」

「チャレンジしないなら、
 家に帰っていいぞ!」

「勉強しないならご飯抜き!!」

そんな風に突き放し、
「やらない」という選択肢を奪うと同時に、
結果的には選手のやる気も奪ってしまいます。

子どもたち選手と関わる時に
大切にしたいこと。

それは、
選択肢をあげること。

子どもたち選手が自分自身の意思で、
やるかやらないかを決め、
チャレンジのレベルを「選択」できる。

練習でもミーティングでも作戦会議でも
できるだけ自分で判断して行動できる。

そんな環境づくりを目指したい。

「やってもいいし、
 チャレンジしなくてもいいよ。
 どうする?」

コーチにNOと言えたり、
自分で選択できる環境をつくること。

そうした積み重ねが、
グラウンドの上でも結果にあらわれてきます。

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他人の意見ではなく、
自分の中の声に耳を澄ませなさい。
そして、最も大切なのは、
自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
– スティーブ・ジョブズ
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「自分で言う?
 それともお母さんが言う?」

女の子は勇気を出して、

「自分で言う!」

「わたしの夢は
 キャビンアテンダントになること!」

と、話しはじめると同時に、
とってもステキな笑顔を
みせてくれました。

子どもたちの選択肢を広げ、
考えを伝えられる関わりを
つくりましょう。

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