
ぐんぐん成長する選手と、
伸び悩んでしまう選手がいます。
もちろん、
伸び悩むことは悪いことではないですし、
どこかのタイミングで、
グンと一気に成長を加速させる選手もいます。
ぐんぐん成長する選手の特徴の1つは、
「自問自答するクセがあるかどうか」です。
伸び悩んでしまっていたり、
なかなか伸びない選手の多くは
ぼくら大人に答えを求めます。
「どこがいけなかったんですか?」
「採点したら何点ですか?」
「どう直せばいいですか?」
たしかに、
学校のテストの勉強であれば、
先生たちにやり方や回答を教えてもらったほうが
はるかに効率的かもしれません。
けれど、
それは答えが1つしかないときの場合。
スポーツや人生には「これが正解」という
たったひとつの答えがありません。
ですので、
いつも誰かに答えを求めていては、
選手自身の考える力が育たず、
成長にブレーキがかかってしまいます。
自問自答できる人間は、
絶対に伸びる。
ー 野村克也
試合中も、
状況はめまぐるしく変化します。
また、
おなじような状況はあっても、
まったくおなじ状況は二度と訪れません。
自問自答するクセがある選手は
「どうしたらいいかな?」
「いまできることは何だろう?」
「何が原因でこうなってるんだろう?」
と問いかけ、行動に移せます。
けれど、
他問他答がクセになってしまうと、
どうしたらいいのか、とパニックに陥ってしまいます。
自問自答する選手になるために
最初の一歩としておすすめなのが、
自分で自分に点数をつけてみることです。
「今日の自分に 点数をつけるとしたら何点?」
「どうしてそう思うの?」
自問自答は自己採点の世界です。
「20点です」
「50点です」
「100点です」
その点数は
合っていても間違っていても
どちらでもいいのです。
大切なのは、
そこからその点数の理由を探してみること。
そうすることで、
ちょっとずつ自分に問いかけ、
考えるクセが育っていきます。
子どもたち選手と一緒に
自問自答するクセを育てましょう。