
「どんなところが楽しい?」
そんなしつもんをすると、
子どもたちは色んな答えを
教えてくれます。
「勝ったら楽しい!」
「もっとうまくなれたら楽しい!」
「一生懸命やったらね、
楽しいんだよ!」
もちろん、
どんな答えも正解なのですが、
「勝ったら楽しい!」と答える選手は
ちょっと注意深く、
寄り添うことが必要かもしれません。
「勝たないと楽しくない?
ほんとに?
ほかにはどうしたら楽しくなるかな?」
そう問いかけても、
その子の答えは「勝たなきゃダメ!」。
これでは、
勝たないと自分を認められず、
自信ややる気を失ってしまうかも
しれません。
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子どもらは、
学ぶ前に勝つことを強要されている。
テッド・ベイツ
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スポーツは勝ち負けが
はっきりするもの。
だからこそ面白いし、
勝利を目指すことで
手に入れられることが
たくさんあります。
けれど、
最初は勝ち負け関係なく
楽しかったスポーツを
「勝たなければ楽しくない」
と感じるようになってしまうのは
寂しいもの。
「1ヶ月前と比べて
どんな成長があった?」
「負けちゃったけれど、
どんな学びがあったかな?」
勝ちを目指した上で、
一生懸命やることの楽しさや
仲間と力を合わせることの楽しさや、
自分で考えて取り組んでみることの楽しさや、
成長をすることの楽しさを
感じられる環境をつくりましょう。