
子どもたち選手に
問いかける上で大切にしたいことがあります。
それは、
「これは誰のためのしつもんだろう?」
と、自分自身に問いかけてみることです。
「なんでシュート外したんだ!?」
「まだ、練習しないのか?」
といった、
自分が聞きたいだけの質問か?
それとも、
「どうしたら良かったと思う?」
「どんな環境だと練習したい?」
といったように、
子どもたち選手のためになるような
しつもんになっているかを
自分自身に問いかけることが大切です。
「どうしてできなんだ!?」
「この前も説明したよな?」
「なんで、こんな簡単なミスをするんだ?」
自分が聞きたいだけの質問は
子どもたち選手にとっては「尋問」になってしまい、
子どもたちからも
「だって…」
「でも…」
と言い訳モードに入りがちです。
もちろん、
子どもたちが感じている理由を知ることで、
解決策を考えることもできます。
けれど、
いつもこの調子では
問いかけに答えるどころか、
「怒られないようにしよう」と子どもたちは萎縮し、
プレーも小さくまとまってしまって、
チャレンジすることからも避けてしまうかもしれません。
最も重要な問いかけは、「問いを問う」ことです。
なぜ自分は、この問題に興味を覚えるのか、
どうしてこの問いを問いたいと思うのかと。
ーアマーティア・セン
多くの場合、
僕ら大人が聞きたいだけの問いかけの場合、
やらない理由やできない理由といった
言い訳が返ってきます。
けれど、
「どのようにすれば(HOW)」を代表に、
子どもたち選手のためになるしつもんは
できることややることに焦点をあてるしつもんなので、
言い訳が出にくいのです。
このしつもんを
たくさん問いかけていると、
子どもたち選手は普段から
「どのようにすればいいのか」を考えるようになり、
前向きな思考パターンになっていきます。
子どもたち選手と一緒に、
相手のためになる問いかけを意識しましょう。