
テストや試合の後
落ち込んだ様子でつぶやく子どものひと言。
「なんでダメだったんだろう…」
その瞬間、親としては何とか励ましたい
前を向かせたい、と思いますよね。
でも、そんなときにかける“質問”の仕方によって、
子どもの気持ちは
「前向き」にも「後ろ向き」にもなってしまうのです。
今回は、「ダメだった…」というつぶやきに対して
心を閉ざさせず、立ち直りの力を引き出す
NG質問・OK質問の違いをご紹介します。
■ なぜ“質問の仕方”が子どもの気持ちを左右するの?
落ち込んでいるときの子どもは、
すでに「自分を責めている状態」にあることが多いです。
そんなときに、さらに原因追及をされたり、責められるような問いかけをされると、
「自分はダメなんだ」と思い込みを強めてしまうことがあります。
だからこそ、最初に必要なのは「分析」より「回復」。
気持ちを立て直すための“あたたかい質問”が、子どもの立ち直りを支えてくれるのです。
■ “ダメだった”と感じているときのNG質問・OK質問
【NG質問】
●「なんでそんなことになったの?」
→ 責められているように感じやすく、防御的になりやすい。
●「ちゃんと準備してた?」
→ 不十分だったことを責められていると受け取られる可能性も。
●「どうして失敗したと思う?」
→ 落ち込んでいる最中には、冷静な振り返りができにくい。
【OK質問】
●「一番くやしかったのは、どんなことだった?」
→ 感情に寄り添うことで、気持ちを整理しやすくなります。
●「その中で、ちょっとでもうまくいったことってあった?」
→ 自分を少しずつ肯定する視点が生まれます。
●「次にチャレンジするなら、どんな準備をしてみたい?」
→ 未来への視点が生まれ、行動のモチベーションにつながります。
■ 声かけのポイント
・まずは「気持ちに共感」から
→ 「くやしかったよね」「悔しいと思うのは、それだけ本気だった証拠だね」と気持ちを受け止めましょう。
・問いは“責めるため”ではなく“考えるきっかけ”として使う
→ 子どもが「自分を立て直すための対話」にできるかどうかが大事です。
・タイミングにも注意
→ 感情が強い直後よりも、少し落ち着いたタイミングで問いかけるのが効果的です。
■ 最後に
「なんでダメだったんだろう…」という言葉には、
“もう一度うまくやりたい”という気持ちが隠れています。
その気持ちを閉ざさないように、
「うまくいかなかったこと=学びに変える質問」を心がけてみてください。
たとえばこんな一言から――
「それだけ悔しいってことは、すごく本気だったんだよね。どこが一番くやしかった?」
その問いかけが、子どもの心にそっと寄り添い、
前を向くエネルギーにつながっていきます🌱💪
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