試合、発表会、大事なテストなど
本番を前にして子どもが緊張している様子を見ると
親としても「何か声をかけてあげたい」と思いますよね。
でも、
「大丈夫だよ!」
「落ち着いて!」
といった励ましが
逆にプレッシャーになってしまうこともあるんです。
そんなときにおすすめなのが、“リラックス質問”という声かけです。
今回は、子どもの気持ちをほぐし、集中力を引き出す「リラックス質問の使い方」をご紹介します。
■ 緊張している子どもには「質問」で気持ちを整える

本番前の緊張は、誰にでもある自然な感情です。
それを無理に消そうとするのではなく、「受け入れてほぐす」ことが大切。
そのきっかけとして、“質問”はとても効果的です。
ポイントは、「気持ちを認める」「意識を軽くする」「体の状態を整える」3つの視点から問いかけること。
■ リラックス質問の具体例

🔹「今、体の中で一番“緊張してるな”って感じる場所はどこ?」
→ 体の感覚に意識を向けることで、頭の中の不安が和らぎます。
🔹「深呼吸したら、どんな気持ちになりそう?」
→ 呼吸と連動してリラックスが促されます。
🔹「終わったあと、どんな自分だったら“よかった!”って思えそう?」
→ 成功のイメージを先に持つことで、気持ちが前向きになります。
🔹「今までで“一番がんばった練習”って覚えてる?」
→ 自分の努力を思い出すことで、自信を取り戻せます。
🔹「ここまできた自分に、ひと言メッセージを送るとしたら?」
→ 自己肯定感が高まり、自分を信じる気持ちが育ちます。
■ 声かけで気をつけたいこと

✕「失敗しないでね」
✕「ちゃんとやってよ」
→ 結果へのプレッシャーが強くなり、緊張が増す原因に。
◎「緊張するのは、それだけがんばってきた証だね」
◎「今の気持ち、ちゃんと伝えてくれてありがとう」
→ 緊張を受け止める言葉が、安心感につながります。
■ 最後に
本番前の子どもに必要なのは、「気持ちを落ち着け、自分らしく挑むためのサポート」です。
“リラックス質問”は、そのためのやさしいスイッチ。
「今、どんな気持ち?」
そんなシンプルな一言が、子どもの心をふっと軽くしてくれるかもしれません。
ぜひ、お子さんの大切な本番の前に、問いかけてみてくださいね。