あなたの問いかけ、「命令質問」になっていませんか?

 

  • 自ら進んで練習して欲しい
  • 子どものやる気を高めたい

 

意図を持って子どもたちに「問いかける」ことで選手の考えや力を引き出すことができます。
一方で、質問に命令を潜ませ、子どものやる気を奪ってしまうこともあります。
ここにはどんな違いがあるんでしょう?
 

この記事では、
日本代表チームから地域で1勝を目指す選手まで、様々な子どもと関わっている僕が「これだけはやめよう!質問のコツ」についてお伝えします。

本などでも紹介している内容ですので、
「これしてほしいのに!」と「子どもに行動して欲しいことがある!」と悩んでいる方はぜひお読みください。

 

 

例えば、
お仕事で考えてみましょう。
 
 
退社時間の1分前。
お仕事を終えて、
退社しようとしていたあなたのもとへ、
上司が側までやってきて、
 
「これ、明日までにできる?」
 
と、問いかけます。
 
 
純粋に、
質問に答えるだけならば、
 
「はい、いますぐやりますね!」
 
と答えることもできますし、
 
「いえ、ちょっと今日は予定があるので、いますぐ退社します」
 
と答えることもできます。
 
 
 
けれど、
多くの場合において、
実際には「はい」としか答えることができないものです。
 
 
 
この上司からの質問は、
「はい」か「いいえ」で答えられるような質問に見えますが、
実際には「はい」と答えさせることを前提としており、
質問に見せかけた「命令」(命令質問)です。
 
 
 
 
 
 
 
人の育て方に迷ったときは、自分に質問するといい。
「この体験を通じて、相手は何を学ぶだろうか?」と。
そうすれば、必ず答えが見つかるだろう。
ーアルフレッド・アドラー
 
 
 
 
 
結果が出ない子どもたち。
しびれを切らした少年団の担当のコーチは
こう問いかけたそうです。
 
 
「みんなで楽しくやりたいのか?
 それとも、努力して優勝を目指すのとどっちがいいんだ?」
 
 
 
「僕はみんなが好きだし、楽しいのがいい!」
 
と、男の子が思い切って伝えると、
 
 
「そんなんじゃダメだ!
 努力してやるから楽しいんだ!」
 
と、一喝されてしまったそうです。
 
 
子どもたちは渋々コーチの考えを受け入れましたが、
練習態度がその言葉だけで変わるとは思えません。
 
 
案の定、
練習時の態度や雰囲気は以前のまま。
 
 
するとコーチは
 
「お前達が
 努力して1位を目指すのがいいと言ったじゃないか?
 嘘だったのか?」
 
と声を荒げてしまいました。
 
 
 
「みんなで楽しくやりたいのか?
 それとも、努力して優勝を目指すのとどっちがいいんだ?」
 
 
これは、
 
A:みんなで楽しくやる
B:努力して優勝を目指す
 
 
という2つの選択肢があるように見えて、
「B」しか選ぶことができません。
 
 
これらを
「命令質問」と呼びます。
 
 
質問する上で大切なことは、
相手の選択肢を奪わないこと。
 
 
 
 
 
 
けれど、お仕事やサッカーコーチの例は、
僕たちの身の回りでも起こりえることですよね。
 
 
お母さん「今日はラーメンとハンバーグどっちがいい?」
 
子ども 「ハンバーグ!!!」
 
お母さん「えー、ハンバーグめんどくさいな」
 
子ども 「えー(どっちがいいって聞いたじゃん…)」
 
 
 
僕たちの心の状態が満たされていないと、
とくに「選択肢」を奪ってしまいがちです。
 
 
どっちを選んでもいいよ。
 
 
しつもんをするときは、
相手の選択肢を奪わず、
答えを受け止める姿勢をつくりましょう。
 
 
 
 
 
◎この記事のポイント
・しつもんは選択肢を奪わないことが大切
・質問に見せかけた「命令質問」に要注意
 
 
 
 

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