心を変えたければ、動作を変えよう。

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「うちの子、イライラして、すぐにラフプレーをしちゃうんです」

僕ら大人もそうですが、
子どもたちも試合中には感情をコントロールする力を求められます。

「心はホットに。頭はクールに。」と昔から言われるように、
感情を剥き出しにしてイライラしたり、落ち込んでいたままでは、
本来の力を発揮できません。

けれど、そんな自分に対して

「イライラするな!」
「もっと冷静に!」
「いつまでも落ち込むな!」

と、心の中で叫んでも、
感情を切り替えることはなかなか難しいかもしれませんし、
無理矢理に「感情を変えよう変えよう」としている間は、
なかなかその感情が変化することは難しいでしょう。

ですので、
まず大切にしたいのは、
自分の感情に気づくこと。

多くの場合、感情と一体化して、
気付くことすらできないことが多いので、

「いま、ぼくはイライラしている」
「落ち込んでいるんだ」

という感情に、客観的に気付くことができれば、
スッと冷静になることもできます。

そして、
もう1つのポイントは、
感情を変えるのではなく身体(動作)を変えること

感情は英語で「emotion」と書きます。
身体の動きは英語で「motion」

「emotion」を変えたければ、
まずは先に「motion」を変えること。

落ち込んでいるのであれば、
顔を上げ、背筋を伸ばしてみる。

そうすることで自然と前向きに、
次のプレーに意識を向けることができます。

嫌なことを忘れよう、
不安にならないようにしよう、
やる気を出してうつな気分から逃れよう、
などといっても逃れられないのが私たちです。

このような時に姿勢を正し、まっすぐに座る、
あるいは座禅のような姿勢をとると、
無理に不安を忘れようとしなくても、自然に不安がなくなり、
今やろうとすることに精神が集中します。

精神が集中することを仏教では「定(じょう)」といいます。
正しい姿勢が定を可能にするのです。
ー高田明和(医師、大学教授)

感情をコントロールする練習は
普段のトレーニング以外の時間を使って、磨くことができます。

いまどんなことを感じているのか?、
自分の感情を辿ってみる。

うれしいのか、
かなしいのか、
怒っているのか、
笑っているのか。

まずは、その感情に気づくこと。

そして、
もしその感情をコントロールしたいのであれば、
感情を変えるのではなく、身体の動きを意識して変えてみましょう。

うつむきがちだった姿勢を正してみる。

涙を拭って、笑ってみる。

子どもたちと一緒に、
感情を切り替える練習をする時間を作りましょう。

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