「何度言ったらわかるんだ!」はこうして解決しよう。

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子どもたち選手に伝えたことが伝わっていない。
何度もおなじミスを繰り返してしまう。

ピッチの中でも
日常生活でもよくありますよね。

そして、
おなじミスを繰り返した選手に対して、
僕たちは

「前にもおなじことを言ったじゃないか」
「どうしていつもおなじミスをするんだ」
「何度言ったらわかるんだ!」

と伝えてしまいます。

すると、子どもたちの表情は豹変。
一気にやる気をなくしてしまいます。

「何度言ったわかるんだ!」
と、伝えても子どもたちにとってあまり効果はありません。

何度言われてもわからないから、
おなじ行動をしてしまうわけです。

ですので、
まずは彼らをよく観察し、
学習のステップを把握した上で、
「伝える」を「伝わる」に変えることが大切です。

何であれ伝え方や行い方次第で、
その事柄の価値そのものが大きく変わってくる。
ーセネカ(哲学者)

子どもたちはもちろん、
僕らの学びには4つのステップがあります。

 1. 知らないから、できない
 2. 知ってるけど、できない
 3. 意識すると、できる
 4. 意識しなくても、できる

「いま、彼らはどこのステップにいるのか?」
を観察する。

もしくは、「いま、どこだと思う?」と
選手に直接聞いてみるのもいいかもしれません。

対話を重ねながら「いまの状態」を知り、
伝え方を工夫することで、
選手の成長をサポートすることができます。

「何度言ったらわかるんだ!」が起こる原因は、
このステップ1と2の状態であることが多いかもしれません。

たとえば、
あなたがいきなり宇宙飛行士に任命されたとします。
何にも知識が無いのに、です。

あなたは困りますよね(笑)
だって、操縦の仕方も、ボタンの意味もわからないんですから。

そんなあなたに向かって、
「あなたなら大丈夫。自分を信じて」
と言われても困ってしまいます。

ですので、
必要な知識を得ようとします。

このボタンの意味は?
操縦士に必要なことは何だろう?
誰に聞いたらいいんだろう?

知識がないのに、
宇宙遊泳を楽しめるか不安ですから、
知識を得るきっかけをつくる必要があります。

そして、
「どこまで理解しているか?」
しっかりと確認することが大切です。

その後、
ボタンの配列の意味や、
操縦方法を知ったあなたは、
宇宙に行く準備をはじめます。

その中ではたくさんの失敗もあるでしょう。
できると思っていたことができず、
悔しい思いをすることもあるかもしれません。

これが、
「知ってるけど、できない」という状態です。

ステップ2からステップ3へは
多くの時間とエネルギーが必要です。

僕たちのお仕事もおなじですよね。

ついつい、締め切りを過ぎてしまう。
寝坊をして、出勤時間ギリギリ。

わかっているのに、できないということは
山のようにあります。

けれど、
子どもたち選手には、
「教えたんだからすぐにできるでしょ?」と
伝えるのはちょっと乱暴ですよね。

僕らも人間ですから「何度言えばわかるんだ!」と
感情的に伝えてしまうこともあるかもしれません。

その言葉が浮かんだときは、
ぜひ学習のステップを振り返り、
いまの状態を確認してから伝え方を工夫しましょう。

 

 

 

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