「問題解決」の前に「問題発見力」を磨こう

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あるチームの
練習に伺ったときのこと。

一人の男の子が、
自分のボールがなくなってしまったのか、
僕の目の前を右往左往していました。

「もうすぐ練習がはじまっちゃう」と
その選手は大慌て。

けれど、
他の選手はその姿をよそに、
ゲームやボールを蹴っています。

「問題解決」に
取り組むプロセスは
僕ら大人にとって
忍耐を求められるときもあります。

例えば、

「○○くんのボールがないみたいだよ!」

そう指示すれば、
さっきまでボールを蹴っていた選手も
ボール探しを手伝ってくれるでしょう。

けれど、
このままではいつまでたっても
僕ら大人が指示しないと
一緒にボールを探す選手には
成長しないかもしれません。

問題を解くことは重要である。
しかし、
問題を発見することはもっと重要である。
ー 秋山仁
 

一人の選手が
一生懸命ボールを探している。

あなただったら、
こんなとき、どうしますか?

一緒にボールを探しますか?

それとも、
「ボールを探そう!」と指示をしますか?

それとも、
他の案を実行しますか?

その後の練習時間や、
チームの目的など、

状況によって、
関わり方も変わるとは思いますが、

ボールがなくなってしまった選手を見つけても、
まずは「何も指示しないこと」も
選択肢として良いかもしれません。

ただ、そのことを
心に留めておきます。

選手が
自分たちで気づいて話し合い、
問題を解決してくれるのをじっと待つのです。

もし、誰も気づかず、
誰も助けなかったとしたら、

「うちのチームの子どもたちは、
 どうしてこういうときに助けようとしないのかな?」

と、
僕ら大人が考えるきっかけになります。

一人の選手が
一生懸命になってボールを探している。

なぜ、これに気づかないのか。

試合中にも同じことが
起こっているんじゃないか。

チームメイトが困っているのに、
気づかないということは、
お互いの信頼関係が薄いのかもしれない。

小さなことから、
どんな問題が存在するのかを探ることができます。

子どもたち選手と一緒に
チームに起こる小さな出来事に目を向けて、
問題を発見する力を磨きましょう。

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