子どもが発言しないのにはワケがある。

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「うちの選手たちが
 こんなに話すなんて…」

チームに伺った際に、
よく頂く感想の1つです。

子どもたちの意見を引き出すことは
容易ではなく
特に険悪なムードが生まれることもあります。

選手とのコミュニケーションを築くためには
選手自身に話す環境や
雰囲気がどのようなものであるべきかを
尋ねることが重要です。

その上で、選手自身が
気軽に意見を発表できる環境を整え
育てることが大切です。

 

 

「うちの選手たちが
 こんなに話すなんて…」

チームに伺った際に、
よく頂く感想の1つです。

「いつも質問しても
 子どもたちは答えないんです」

「答えたとしても
 子どもたちの中で意見が別れて
 険悪なムードになるんですよ」

チームメイトの考えを
素直に聴くことや、
自分の考えを伝えることって
簡単なようで難しいですよね。

けれど、
子どもたち選手が発言しないことや、

その後、
険悪なムードになるのも、
大きな理由があります。

それは、
発言したい環境に
なっていないこと。

例えばコーチと選手が話している
ところをイメージしてみましょう。

コーチ「何か問題ある?」

選手「実は自信がないんです…」

コーチにとってみれば、
自信がないことなど
些細なことだったとしましょう。

すると、

「そんなこと気にするな!
 練習すれば自信はつくさ」

と伝えてしまうかもしれません。

けれど、
そうした結果、多くの選手は、

「コーチは自分の話を
 いつも聞いてくれない」

「考えを伝えたって
 否定されるだけじゃん…」

と、
次から考えを伝えることを
やめてしまいます。

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意見が衝突するのは
自然なことです。

ですから、
相手の意見を否定しない、
お互いに耳を傾け合う、
といったカルチャーを育み、
基本的な訓練を社員は受けます。

そうした努力がなければ、
いつの間にか、
偏見や不信感がはびこり、
組織は機能しなくなるのです。

ー桐山一憲(P&Gジャパン社長)

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「話の聴き方」
といった類いの多くの書籍には

「ほどよくアイコンタクトをしよう!」

「うなずき、あいづちを打とう!」

「仕草や言葉遣い、
 言葉のトーンやスピードを
 相手のペースに合わせよう!」

「それで?もっと聞かせて?
 などの質問をしよう!」

「相手の言葉をくり返して
 確認しよう!」

などなど、
話を聴くコツが紹介されています。

けれど、
ぜひ、選手やお子さんに

「どんな人だと
 話を聞いてくれてるなって
 感じる?」

と、問いかけてみてください。

「うなずいてくれたり、
 目を合わせてくれたり、
 話に反応してくれると嬉しい!」

小学4年生でも、
書籍に書いてあるのと
おなじようなことを教えてくれます。

「どんな雰囲気だと
 伝えやすいかな?」

「どんな環境だと心地よい?」

「どんな風に聴いてもらえると
 どんどん話したくなる?」

僕ら大人も、
話を聞いてもらえなかったり、
批判ばかりされる会議は
出席したくないと感じるように、

子どもたち選手も
チームにおなじことを
感じているかもしれません。

チームで
安心、安全に発言できる
環境をつくりましょう。

P.S.

ちなみに、
しつもんメンタルトレーニングでは

・しつもんの答えはすべて正解
・「わからない」も正解
・チームメイトの答えを
 「そうだよね」と受け止める

というルールをつくっています。

そうすることによって、
まわりの目が気になって
考えを伝えることが
苦手な選手も自信をもって
考えを発言してくれますよ。

 

◎まとめ

  1. 子どもたちの声を引き出す難しさと背後にある要因に気付く。
  2. コーチとの会話が選手にとって居心地の良くない状況ではないか?
  3. アイコンタクトだけでなく、選手にとって話しやすい環境や雰囲気を重視する。
  4. 選手自身が気軽に意見を発表できる環境を整え、育てることの重要性が強調される。
  5. コミュニケーションの向上を通じて、選手たちの成長とチームの結束が促進される

 

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