褒め方もタイミングです。
いい事をした瞬間を見逃さずに褒める。
だから観察が必要。ただ可愛がるだけではダメです。
そしてその子に夢を持たせる褒め方がいい。
とにかくどんな子でも褒めるところはある。
マラソンの小出監督はよくほめることで有名ですよね。
シドニー五輪で金メダルを獲得した、
高橋尚子選手をはじめ、そのほめる技術で
たくさんの素晴らしい選手を輩出しています。
講演会ではよく
ほめまくりゲームというワークをします。
「言われて嬉しい言葉は何ですか?」
という質問に答えて頂き、
それを4~6名のグループで伝え合うというワークです。
本屋さんに行けば、
子どもはほめて伸ばそう!という内容の書籍が
たくさんあります。
しかし、実際に褒められた体験が少ないままでは、
なぜ、ほめたら良いのか、
頭で理解できても、
なかなか行動に移すことができません。
ほめるのは難しくない。
選手のお母さんから
「子どものどこをほめたら良いか見つかりません」
というような相談をよく頂きます。
一生懸命探しても探しても、
どこを褒めたらいいかわからないとのことです。
そんな時はぜひ、
子どもに質問をしてみてください。
「今、何がうまくいってる?」
お母さんが困っているのは、
ほめる材料が見つからないということ。
でも、質問を使えば
簡単に子どものほめる材料を探すことができます。
「今日、点とったんだ」
「前よりもパスがうまくなったよ」
材料を聴きだしたら
「いいね」
「よく頑張ったね」
「私も嬉しいよ」
と伝えてあげてください。
「今、何がうまくいってる?」
という質問に、
「うーん、わかんない」と
答える子どももたくさんいます。
この時の「わかんない」には、
本当はわかっているけれど
言いたくない。か、
本当にうまくいっていることが
イメージできない。
の2パターンがあります。
もし「わかんない」と答えた場合には、
「どんな小さなことでもいいよ」と
もうちょっと考える時間を作ってあげてください。
それでも「わかんない」ということであれば、
「そうなんだ。これから良いことがあるといいね。」
と伝えてあげましょう。
「うまくいっていること」が
なかなか思い浮かばない子どもは、
自分自身に対して、
自信をもててないいないのかもしれません。
そうか、今は自信が持ててないのかもしれない。
もうちょっと寄り添ってあげよう。などのように、
普段からケアしてあげるといいですね。
「今、何がうまくいってる?」
という質問に、
「友達と一緒に帰って来たんだ」
などのように、
「え、そんなこと?」
と思うようなこともあるかもしれません。
しかし、僕ら大人と子どもとでは、
もう少し大きく捉えると、
人それぞれ、
うまくいっていると感じるポイントが違います。
ですので、
「え、そんなこと?」と思うような答えでも、
ぜひその答えを受け止め、ほめてあげましょう。
>>>今、うまくいってることは何ですか?